« 『篤姫』第4回「名君怒る」 | メイン | 『篤姫』第5回「日本一の男」 »

ヨーロツパ心に残る町3

オーバーホーヘン〔スイス〕

toon-sta-bus.jpg

朝日が眩しく車窓を照らすなか、バーゼル行きのIC特急は、トゥーン駅の長いホームに停車した。平日の朝8時頃なら、通勤客などで混雑する時間帯なのに、ここトゥーンの駅は、乗降客もまばらで、ホームは閑散としている。列車のドアを開け、ステッブを降りると、さわやかな初夏の冷気が身体全体を包み込み、しごくリフレッシュな気分だ。心地よい空気の中をトゥーン駅前のバスターミナルに向かう。
 めざすオーバーホーヘンは、トゥーンからトロリーバスで約15分ほどの、トゥーン湖畔にある小さな町。バス車内の自動券売機でチケットを購入。2.2スイスフラン(約220円)である。バスは右手に美しいトゥーン湖を見ながら走ってゆく。スイス・ベルナーオーバーラントのこの湖岸には、4つの円筒の塔を持つ城がある古都トゥーン、ユングフラウ登山の玄関の町インターラーケンや、ゴールデンパス・ラインの中間の町シュピーツなどが、日本でもよく知られている。

schloss-oberhofen.jpg oberhofen-child.jpg

 まるで童話の絵本の中から抜け出たような美しい町が点在しており、オーバーホーヘンもそのなかの一つだ。町のシンボルは、湖岸に張り出して建つ12世紀構築のオーバーホーヘン城。尖った屋根の水塔があるこの城は、幾度か戦争で領主が変わり、要塞にもなった。現在は歴史博物館になっており、ゴシック、ルネッサンス、バロックなど、時代の流れを室内装飾に見ることができる。庭園もたくさんの花々で飾られ、とてもメルヘンチックである。
 城のすぐ横には、トゥーン湖の連絡船乗り場があり、トゥーンやインターラーケンから、船で訪れることもできる。バスはこの連絡船乗り場から、民家のあいだの坂道を登り、国道沿いに停車する。オーバーホーヘンは、小高い丘と湖に挟まれた小さな町。町の人々は、子どもから大人までみな笑顔で迎えてくれ、とても親しみ深い。

eiger.jpg niesen.jpg bench-in-lakeside.jpg

 湖畔に出ると、オーバーホーヘン城の向こうには、ベルナーオーバーラントの名峰アイガーやユングフラウの山々が顔を揃え、目の前はピラミッドのような独立峰ニーセン(2362m)が、湖を覆い被さるように、雄大な姿を見せている。湖畔沿いのベンチに、しばし腰掛けて、青く澄んだ湖に戯れる水鳥たちを眺めながら、ぼーっと時を過ごす。ここからのロケーションは、城と白いアルプスと青い湖それに赤や黄色の花々が色を加え、鮮やかな絵画の世界を創っている。私はスイスを旅するときは必ず立ち寄り、無心の時を過ごすことにしている。とても気のなごむ癒しの町だ。

パート4につづく
投稿者:にわあつし
人気blogランキングへ

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tabija.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/354

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

>>当会議について

About

2008年02月01日 22:31に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「『篤姫』第4回「名君怒る」」です。

次の投稿は「『篤姫』第5回「日本一の男」」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。