道路元標のある江戸日本橋から永代通りを皇居へ向うと、大手濠と桔梗濠に突き当たる。橋を渡ると江戸城正門の大手御門である。古の栄華を偲ばせる見事な石垣と渡櫓、同心番所、百人番所、大番所などが続く。そこには都心の喧騒を忘れさせる緑豊かな空間があり、綺麗に咲く花々や数多くの樹林、植物が出迎えてくれる。

●大手御門と渡櫓
大手門とは城の正門である。かつて江戸城の正門であった証しが数多く残されている。門内に入ると大手門渡櫓に圧倒される。明暦の大火(1657年)で焼失し再建されたものの、昭和20年(1945)4月、米軍の空襲でまた焼失した。現在のものは昭和43年(1968)に再建された櫓である。当時の櫓の屋根に飾られていた「鯱」が、歴史の証人として鎮座ましましている。


●見事な三色梅と各番所
大手門最初の番所が同心番所(写真左上)である。近くに咲く黄・白・紅の見事な三色の梅に目を奪われる。番所とは警備の詰所で、現在残っているのは、この同心番所と百人番所(写真左下)、大番所(写真右下)の三カ所である。城の奥へ行くほど、位の上の役人が詰めることになっていた。最初の同心番所は、登城する大名の供の監視に当たったとされる。次が百人番所で、本丸と二の丸を通じる要所なので、大手三之門の前に設けられていた。鉄砲百人組といわれ、甲賀組、伊賀組、根来組、二十五騎組の4組で構成され、同心100人ずつが昼夜交代で警備していた。しんがりが大番所で、前の坂を上ると本丸の入口、中雀門(ちゅうじゃくもん)がある。ここは、位の高い与力・同心が警備した。
パート2につづく
投稿者:菊地正浩
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