« 2008年12月 | メイン | 2009年02月 »

2009年01月 アーカイブ

2009年01月01日

「変」の後遺症を引きずるであろう不透明な年、2009年を迎えて

明けましておめでとうございます。

 昨年の暮れ、世相を表す漢字に「変」が選ばれたとき、うまく言い当てているなと感じ入ったのは私だけではないでしょう。「百年に一度の世界恐慌」が引き金となり、旅の世界も今年は激変するのではないかと思われます。この2カ月ほど気になって考えていたいくつかを挙げて、皆さんに一緒にお考えいただきたいと思う次第です。

「観光立国日本」をめざして5年間をかけて準備し、昨年10月に誕生した「観光庁」の設立意図は、短期的に見ると全く時代に逆行する印象を与える結果となってしまいました。異常な円高から今年は来日観光客の激減が予想され、平成22年までに来日観光客を1000万人にする目標(平成18年/733万人)は危うく「画餅」となりそうです。このほか、同省の基本計画の中に「日本人の国内観光旅行による一人当たりの宿泊数を2.77泊(平成18年)を平成22年までに4泊にする」という具体的な数値目標がありますが、いつ底を打つかわからない経済不況の中ではとても国民の旅がやすやすとそうなるとは思えません。新年度にどのような施策を観光庁が打ち出し、実行していくのでしょうか。

 次に「新しい旅文化創造」を掲げて4月から朝日新聞社とJTBが業務提携するとの発表がありました。内容は新聞報道でしか知りえませんが、朝日が所有する旅行会社「朝日旅行」をJTBに譲り渡すが、その株式をなお朝日は33.4%を持ち「朝日はイベントやスポーツ事業の情報を提供をする」というものです。片やJTBは「朝日カルチャーセンター」に「JTBカルチャーサロン事業」を譲渡するとのことです。
 巨大マスメディアと強大旅行会社が提携するという、多分海外でも例をみない(少なくとも私は知らない)この組み合わせが、どのような旅を提案し、国民を巻き込んでいくか、読売新聞と旅行読売の関係とは比較にならない影響力を旅行業界に及ぼすと思われます。その展開を注目したいと思います。

chuokozosen.jpg
中央構造線博物館(大鹿村)の庭に表示された中央構造線の位置

 この数年間に「世界遺産の旅」など新しい旅の目的地が次々と生まれていますが、昨年12月8日、国内の7カ所が「日本ジオパーク」の指定を受け、新たな旅の目的地となる可能性を示しています。
「ジオパーク」はユネスコが支援する「地形や地層など特徴的な大地の構造が観察できる場」であり、自然遺産、文化遺産と対比されて「大地の遺産」と呼ばれいます。すでに世界に57ヵ所あり、今回の初指定はその日本版ということだそうです。
 南アルプス・中央構造線(長野県)、アポイ岳(北海道)などが挙げられていますが、ほかの5カ所は山陰、九州までに点在し指定されています。世界遺産と同様な新たな旅の目的地となることが期待できます。

 さて「旅ジャーナリスト会議」は、昨年はこの「旅じゃのブログ」の発信を始め、機関紙「トルヌス」・会員誌「旅行主義」の定期刊行、セミナー開催、月一回の例会とその改善を行ってきました。11月には「第24回トイレシンポジウム」の開催と実行に協力し、長野県伊那市の会場へ会員13名が駆けつけました。
 激動、激変の2009年、会員は一層足を地につけて、地道な活動を行い、旅にまつわる問題を結晶させ、問うていく所存です。
 このブログはもちろん、各分野での活動に幅広いご支援をくださるようお願いたします。

ankorotou.jpg
断層のズレがはっきりと見える安康露頭に立つ(大鹿村)

2009年元旦 旅ジャーナリスト会議代表:森田芳夫


【人気blogランキングへ】

2009年01月03日

2009年1月1日、浄められた元旦のグリンデルワルト

grindel.jpg

 スイスは日本人が最も好きな国として、いつもアメリカ、フランスより上位にある。
 中でも一番人気がある地域としてグリンデルワルト村はツェルマットとトップの座を競っている。
 
 1月2日朝、40年以上も前に村のホテルの一人娘フレーニさんと結婚した日本人、中島正晃(通称さいこう)さんから元旦の村を写した一枚がメールで送られてきた。
 ホテルの名は「ワルトホテル・べラリー」。百年以上の歴史を誇り、ヘルマン・ヘッセが宿泊したときの記帳も残る。村の南面に立つホテルのテラスからは、アイガーの北壁がのしかかるように見える展望の宿でもある。
 雪にすっぽりとおおわれた清浄そのものの村の景色は、ホテルの玄関からグリンデルワルト駅へ下る坂道の情景である。

 中島さんの人生遍歴は1979年、彼を主人公にした小説が東宝で映画化されているが、詳しく読みたい方には『グリンデルワルト便り』(山と渓谷社刊・中島正晃+土田玉江共著・1995)をお薦めしたい。本書から彼の人となりのほか、旅と観光に対するスイスの取り組みも同時に知ることができる。


投稿者:森田芳夫
【人気blogランキングへ】

2009年01月04日

『天地人』第1回「五歳の家臣」

 はい、とうとう始まっちゃいましたね『天地人』『風林火山』『篤姫』と続けて3年目になりますが、本年度も無事完走ができるでしょうか。仕事の関係上、さすがにしんどくなっているので、今後はリレー方式も検討していますが……ともあれ、また1年間お付き合い願います。
 今回はスペシャルとして45分のところを、75分と30分も延長して放送する力の入れ方。最初から飛ばしすぎて後半バテバテにならないことを祈ります。オープニングは天正14年(1586)、秀吉が大金で兼続を臣下に加えようとしますが、金では動かない姿勢の兼続が登場しました。豊臣秀吉(笹野高史)は、これまでの秀吉役を演じた役者のなかで、五本の指に入るほど味があるのではないでしょうか。その代わり北政所さんは老けすぎているような気が……失礼、仲間ねねさんを見たあとだからギャップがあったとしてお許しください。
 時代のほうは永禄7年(1564)から始まります。ちょうど坂戸城主・長尾政景が宇佐美定満と野尻池で舟遊びの最中に溺死してしまう事件です。同時になんと尾張の織田信長(吉川晃司)も登場し、我が故郷の小牧山城まで出てきたのはビックリしました。しかし、秀吉の前身である藤吉郎さん老けすぎ。まぁ猿顔なのでちょうどよいかもしれませんが。『風林火山』では信長は一切登場せず、視聴率がとれなかった失敗に懲りたのか、今回は信長の時代から絡ませて、秀吉・家康と続くようですね。視聴率とるにはオーソドックスな手段でもあります。
 ストーリーは阿部寛の上杉輝虎(謙信)の話でもたせつつも、可愛らしいミニ与六(加藤清史郎)中心に話が流れましたね。ちょっと賢すぎる感がありますが、いい子役を抜擢しました。仙桃院(高島礼子)はミニ与六を見て、「星が見えた」などとメルヘンチックなこといってるし、「北斗の七星」とかいって、与六(兼続)を劉備の軍師・諸葛亮孔明になぞっています。まぁ原作の『天地人』も天の時(魏)、地の利(呉)、人の和(蜀)のまるっきり『三国志』ですから、今後も三国志のエピソードを採用してゆくのかもしれません。結局、与六は喜平次(景勝)の近習として、家を出て雲洞庵に行きますが、あの輝虎を崇拝していた与六が、輝虎と面会したときのギャップはなんとかならなかったものでしょうかね。
 今回はドラマのつくりとミニ与六の可愛さに助けられた感はありますが、気になる初回視聴率でお手並み拝見といきますか。
 それはともかく、本年度もまた桐野先生の『膏肓記』かわい先生の『豊泉堂雑記』橋場先生の『日次記(ひなみき)』などなど、歴史作家先生のブログと連動しながら、1年間大河ドラマ『天地人』を楽しみたいと思います。

 史跡紀行では新潟県南魚沼市の景勝・兼続の生誕地である坂戸城と雲洞庵が紹介されました。僕が現地を訪れたのは昨年1月の雪のさかりでして、坂戸城が吹雪で撮れなかった思い出があります。結局、雪が止むのを待って喫茶店で30分ほど待機したのですが、止む気配なく撮影はNGでした。こちらの南魚沼市は本書のデザインを担当した上田氏が取材しました。なんていったって上田の庄ですから、少なからず縁があったわけでして……。ということで第1回は上田氏撮影の雲洞庵と最寄のJR上越線六日町駅のスタンプをUPします。

untoan1.jpg untoan2.jpg muikamachistamp.jpg

はい、今回からはじまる天地人関連写真・スタンプのコーナーの元ネタは、大河ドラマ『天地人』の副読本となる下記の本です。ただし、場合によっては本で紹介しきれなかった写真やスタンプが登場することもありますので乞うご期待!

tenchijin.jpg 『天地人 直江兼続』

(メディアボーイ) B5版 144P 1600円 2008年11月発行。12月2刷。直江兼続の生涯をつづったダイジェストはじめ、五大合戦戦記ドキュメント、政治面でみた兼続像、兼続ゆかりの南魚沼・上越・与板・会津若松・米沢の紹介、さらに資料編では上杉氏の版図変遷・関連史跡・人物事典・略年表・略系図など従来の構成から一新させました。巻末特集には肖像と甲冑選、スタンプコレクションなどをもうけています。まさに兼続のすべてを徹底検証した充実の一冊。代表の森田芳夫氏も寄稿しています。

→詳細ページへ

購入


投稿者:管理人
【人気blogランキングへ】

2009年01月06日

元旦の雪 2009年スタート

明けましておめでとうございます。
年末年始は信州・木島平村でひとり奮闘していました。雪だらけになっていましたが、少しずつ雪に慣れて、今季はスキー再開予定の気分です。

kijimadaira2.jpg

大晦日は木島平スキー場で「鬼島太鼓」のパフォーマンスでカウントダウン!!!

kijimadaira1.jpg

元旦の高社山は雪に輝いて、それはそれはきれいな気高い姿でした。

幸せな風景の中でのお正月です。

kijimadaira3.jpg

投稿者:伊藤建介
【人気blogランキングへ】

2009年01月08日

「宮津天橋立・魅て食べて癒しの観光キャンペーン」

 遅ればせながらレポートを発表します。

 2008年11月27日(木)13時30分より、リーガロイヤルホテル東京で、「宮津天橋立・魅て食べて癒しの観光キャンペーン」が行われました。
 その前日、旅ジャーナリスト会議からの案内があり、平日でしかも雨という悪天候でしたが、当会からは小出文彦・中村勝彦・森田芳夫・小川金治の4名が参加しました。
 前半1時間はプレゼンテーションとして日本三景の天橋立の観光PRや世界遺産登録への取り組み、地域映画『天国はまだ遠く』の案内などがあり、長澤雅彦監督の挨拶もありました。

matsubagani.jpg

 後半の第2部は試食会&意見交換会で、宮津天橋立「海の幸・山の幸」が味わえました。松葉ガニはじめ、サワラの棒寿司、スモーク、ブリしゃぶ、丹後とり貝などに加え、口当たりのよい天橋立ワインも振る舞われました。
 今回思ったことは、コンパクトデジカメの便利さです。一眼レフを持ち歩くのはさすがに辛いですが、森田氏はコンパクトなカメラを持参。僕が代わって撮影しましたが、やはり使い慣れないカメラではうまく撮れず、この1枚だけとなってしまいました。
 帰りに参加者へのお土産として、新製品「サワラのフレーク」をいただきました。

tengokuhamadatooku.jpg

 そしてやはり気になったのは、長澤雅彦監督の映画『天国はまだ遠く』です。この作品は「シネセゾン渋谷」の単館放映で、僕は毎月1日の「映画の日」を狙って観てきました。
 原作は同じタイトルの小説ですが、読んだことはありません。
 内容は自殺志願のヒロイン(加藤ローサ)が、自給自足でストイックに暮らす民宿の主人(徳井義実)のところに転がり込み、長居するうちにほのかな愛が芽生えるストーリーです。
 先日の監督の挨拶でもありましたが、お笑いチュートリアルの徳井氏の演技は初めてとは思えないほど見事でした。
 自らに禁欲生活を強いている民宿の主人は人恋しくなるが、それでも恋愛の一歩手前で終わってしまう、もどかしさがよかったです。現実に物見遊山で来たヒロインと、民宿の主人が刹那的に結ばれてしまったら、身もフタもないわけで……。そのあたりは監督のリアリティーあふれる演出に感心しました。北近畿タンゴ鉄道の「乗って守ろう」という看板もいいPRになっていました。
 ただ、惜しむらくは宮津市のバックアップがあるにもかかわらず、港町の個性が活かしきれていないと感じられたことです。また、自殺の名所として、宮津市とはまったく関係のない群馬県安中市松井田町の「めがね橋」が出てきたのは少々残念に思いました。
 宮津市では映画ロケ地めぐりの観光PRが盛んですが、もちろん当地に「めがね橋」はありません。観光客が「めがね橋へ行きたい」と云ったら、どうするのでしょうか。地域映画であればこそ、ロケ地は宮津市内で完結してほしかったです(村野鎮守)

【人気blogランキングへ】

2009年01月10日

『戦国忍者は歴史をどう動かしたのか?』

sengokuninja.jpg

『戦国忍者は歴史をどう動かしたのか?』
(清水昇著/KKベストセラーズ)

新書 780円 ISBN978-4‐584‐12214‐3

 2009年1月8日発行。TVドラマや歴史小説などで人気の高い「忍者」は、今や海外からも注目を集める存在だが、その実態は謎に満ち溢れている。
 本書では、忍者の発祥から、生活、考え方などを踏まえつつ、徳川家康や毛利元就、伊達政宗といった名だたる戦国武将が、どのように忍者を使って策謀、策略、謀略を企てたかを徹底解明。
 さらには、忍者が勝敗の鍵を握った「忍者十大決戦」の詳解や、忍者の具体的な戦略、超人的な技を追った「戦国忍者の戦場働き」など、激動の戦国史の裏側で暗躍した「忍者」の実態にスポットを当て、深く掘り下げる。

購入

第一章 忍者を巧みに使った戦国武将たち
1 徳川家康 豊臣家をペテンにかけたタヌキ忍者
2 伊達政宗 忍者集団『黒脛巾組』を擁した“独眼竜”
3 毛利元就 謀略と奸計で西国の覇者になった忍将
4 藤堂高虎 忍びの国・伊賀を統括した処世の達人
5 滝川一益 信長に仕えた甲賀出身の異能武将
6 雑賀孫市 ゲリラ戦術で信長を苦しめた鉄砲集団の頭領
7 馬場信春 武田氏三代に仕え、情報収集と築城に長けた勇将

第二章 忍者が勝敗の鍵を握った戦国の大決戦
1 鈎の陣 長享元年(1487)12月=甲賀忍者と足利義尚の戦い 
2 第四次川中島合戦 永禄4年(1561)9月10日=三ツ者と軒猿の忍者合戦
3 前期・後期、天正伊賀の乱 天正7年(1579)/天正9年(1581)=織田軍に対抗した伊賀忍者
4 家康、決死の伊賀超え 天正10年(1582)6月=家康の窮地を救った伊賀・甲賀忍者
5 黄瀬川の対陣 天正9年(1581)9月=風魔一党の残虐な戦術
6 伏見城籠城戦 慶長5年(1600)8月=甲賀忍者・篠山理兵衛一族の奮戦死
7 三河上ノ郷城攻防戦 永禄5年(1562)=甲賀・伊賀忍者の奮戦の末、家康妻子を救出
8 神川の戦い 天正13年(1585)閏8月=真田昌幸・幸村の家康への挑戦
9 関ヶ原の戦い 慶長5年(1600)9月=家康の忍者利用術

第三章 戦国忍者の『戦場働き』列伝
1 城戸弥左衛門 信長の狙撃に二度失敗
2 杉原盛重 忍者で城主、あだ名は“お面杉原”
3 鉢屋弥三郎率いる忍者集団 月山富田城奪還作戦
4 二曲輪猪助 河越夜戦の忍者合戦
5 石川五右衛門 釜茹での処刑となった大盗賊
6 果心居士 豊臣秀吉を怒らせた忍者
7 向坂甚内・鳶沢甚内・庄司甚内 忍者崩れ“三甚内”の明暗
8 加藤段蔵 謙信に嫌われ、信玄に討忍者
9 望月千代女 “くの一”を養成した女頭領


【人気blogランキングへ】

2009年01月11日

『天地人』第2回「泣き虫、与六」

sakadojo.jpg

 気になる初回の視聴率は24.7%と『篤姫』の初回を大幅に上回る記録となりました。ただ、『篤姫』の場合は、初回が最低視聴率で後半尻上がりに伸ばしましたので、そのあたりは楽観視は決してできません。さらにこの順調な滑り出しのところ、その出鼻をくじく事件が起こりました。通常、大河ドラマは49~50回なのですが、今回は47回に短縮され、11月22日で打ち切られるそうです。これはあとに続くスペシャル大河ドラマ『坂の上の雲』がこの時間帯に続くことになったからですが、そうなると、スペシャルは3年続くわけですから、2010年度の『龍馬伝』、2011年度の『○○○○○』(未定)も47回前後で打ち切られることになりかねません。もちろんただ長々と放映するのも芸ではないことはたしかですが、今後の視聴率を含む動向を見守りたいところです。

 前置きが長くなってしまいましたが、本編のストーリーはまだ史実には連動しない創作部分で、雲洞庵での集団生活になじめない喜平次と与六。頑固でありながら健気に生きるミニ与六の行動ひとつひとつが(失礼! ゴロニャン)みたいで可愛い。そして雪の中、家に帰ってきてしまう与六を母が追い返してしまい、迎えにきた喜平次が「もう歩けん」という与六をおんぶし、その光景を母が見て感動しています。「いつまでもわしの側にいろ」と喜平次が本心を打ち明け、「喜平次の側にわしがおる」という子役たちの名演技で、おばさんたちの涙腺を緩ませる見事な反則技をつかいました。
 ここで冒頭の写真、大河ドラマに登場した風景に似ていませんか。そうです坂戸城遠景です。なんかブルーのフィルターをかければ、あのミニ与六を喜平次がおんぶして歩いた光景のようですね。実はこの写真、前回の写真も撮影した上田氏の力作で、大河ドラマ関連本の制作班が1年がかりで撮影した成果です。もし、これが版元のゴーサイン後から取材に出ていれば撮れなかった光景。本書ではこういった雪の風景も撮り降ろしで掲載していますので、ぜひお楽しみください。
 物語の終盤で時代が8年とんで、天正元年(1573)となり、妻夫木聡の樋口兼続にチェンジ。まだこの時点で14歳ですが、童顔(ごめんよ妻夫木君)だから許してあげましょう。与六と喧嘩していた又五郎も泉沢久秀となっておりましたが、他にいた近習たちの解説がありませんでした。とくに喜平次に年齢が近くリーダーシップをとっていたあの子どもは、誰に該当するのでしょうか。なかなかいい演技していただけに名前も出てこなかったのは惜しいです。
 妻夫木兼続は泉沢久秀とともに川中島に遠足気分で出かけたところ、高坂弾正昌信の一帯に遭遇。あとで追撃される窮地に陥りますが、なんとか危機だけは脱したようです。そして武田信玄が亡くなったあたりで次号に続きます。史実に対する解説は桐野先生の『膏肓記』「はしば先生の日次記」も併せてぜひお読みください。勉強になりますよ。

 史跡紀行では早くも謙信の居城・春日山城のあった新潟県上越市が紹介されました。市内の林泉寺や春日山城の大井戸などが登場し、JR信越本線の列車も出てきましたね。今回は春日山城とJR春日山駅のスタンプをUPします。ただし、春日山城へは春日山駅から歩くと結構大変ですので、直江津駅からバスで行くか、レンタサイクルをおすすめします。

kasugayamajo.jpg kasugayamaekistamp.jpg

『天地人 直江兼続』(メディアボーイ)をまだ購入していない方は、ぜひこちらからご覧になって購入してくださいまし。

投稿者:管理人
【人気blogランキングへ】

2009年01月13日

初春の香りをお届けします。

kobai1.jpg

 今年の初詣は大変な人出だったと報道されました。不景気になると八百万の神に縋る民族「日本人」、皆さんは如何でしょう?
 是非はともかく年々参拝が増えているのが「靖国神社」です。初詣から始まり年間600万人以上の人が参拝するまでになりました。以前は遺族である年配者が中心でしたが、昨今は男女を問わず若者や外国人が多くなりました。

kobai2.jpg hanabana.jpg

 さて、対照的にひっそりとしているのが「千鳥が淵戦没者墓苑」です。ここには海外で戦死し、これまでの遺骨収集で帰国したものの、身元不明のため引き取り手のない、約35万柱が埋葬されております。もちろん、未だに海外で眠ったままの遺骨は100万柱を超えるのです。喧騒な都心にありながら、この静寂な墓苑には訪れる人も少なく、ひっそりとしたお正月を迎えております。そんな墓苑内では早くも春の訪れを感じさせるかのように、青空の下で紅梅が咲いています。その下には綺麗な春を告げる花も咲いております。

sazareishi.jpg

 もうひとつ墓苑内にあるものをご紹介しましょう、「細石(さざれいし)」です。国家「君が代」にある細石です。小さな石が長い間に沢山集まり、固まってこのような大きな巌(いわお)となります。長野県の諏訪大社にも置いてあります。細石に興味のある方は一度参拝がてら見るのも良いでしょう。なお、献花の菊は一本100円です、どうぞよろしく。

投稿者:菊地正浩
【人気blogランキングへ】

2009年01月15日

富士と富士

fuji1.jpg fuji2.jpg

明けましておめでとうございます。
 年の初めはブルートレイン「富士」第2弾です。気温0度、窓を開けると雲一つなく、透き通るほどに澄んだ空気と青い空。富士の山も美しい姿を見せました。急いでカメラ片手に、富士に向かって走るブルトレ「富士」を撮影に、家を飛び出しました。あと3カ月で東海道から消えゆく富士号は、ゆっくりとした速度で霊峰富士に向かって走って行きました。

asagiri.jpg

 春は鮮やかな桜が舞台を飾る場所(写真は特急あさぎり)です。今年のその頃は、二つの「富士」が顔を逢わせることができるでしょうか? 2009年1月11日撮影

投稿者:にわあつし
【人気blogランキングへ】

2009年01月17日

『房総のローカル線 小湊鐵道』

kominatotetsudo.jpg

『房総のローカル線 小湊鐵道』
(鈴木信雄写真集/まつやま書房)

A4判変型並製 127P 2100円 ISBN978-4‐89623‐050‐5

2008年12月25日発行。『懐かしい風景に出会うローカル線の旅』(人文社)でも写真を提供していただいた鈴木信雄氏が約10年にわたって撮り続けた小湊鐵道の写真集。小湊鐵道はJR内房線五井からいすみ鉄道に接続する上総中野まで、房総半島を縦断する全長39.1kmのローカル線。東京の近郊にありながら、懐かしい日本の原風景の中を走るローカル線の魅力がここにあります。四季折々の写真から鉄道の職員の現場写真、通勤・通学の風景など、厳選された傑作の写真がここに満載!

購入は鈴木信雄氏のホームページからでも注文できます(送料込で2300円)

鈴木信雄氏のホームページ「遠い汽笛」 http://www.kitekinet.com/

小湊鐵道のホームページ http://www.kominato.co.jp/

【人気blogランキングへ】

2009年01月18日

『天地人』第3回「殿の初恋」

 景勝のライバルとなるもう一人の養子・景虎(玉山鉄二)登場。歴史作家の先生方からはもう一人の養子・上条政繁が出てないと突っ込みが入っていますが、どうしちゃったんでしょうか。
 無骨な景勝に対し、多芸でハンサムで春日山城の女性のアイドルとなっている景虎。兼続がなんとかしようとしゃしゃり出て、景勝にお尻ペンペンされたり、仙桃院にお灸を据えられているところがおかしい。お船と兼続の再会はひょんなところから。暴れ馬が登場し、お船がそれを止めている。世が世ならGIジョッキーになれる資質ありのお船さん。ところがそのお船さんに景勝がひと目惚れ(コシヒカリではありません)。舞ができない景勝に替わって、上半身裸になっておかしな踊りをする兼続と上田衆たち、謙信の気をひこうと必死になっている姿が笑えます。
 また余計な気を遣う兼続が偽のラブレターでお船と景勝を引き合わせますが、シャイな景勝はしゃべることもできません。兼続は自分のやっていることが裏目裏目に出て、出陣も叶わぬこととなり、景勝の出陣の際に通夜のように泣き出すし、母の手紙を読んで泣いている。史実の兼続とは違うような気もしますが、あの反則技でもあったミニ与六の泣き顔をフィードバックさせて母性本能をくすぐっているのでしょうか。
 今回、少し気になったのは景勝の妹・華姫(相武紗季)と兼続が親しげに話しているシーン。華姫はのちに景虎に嫁ぎ、悲劇を迎えてしまうヒロインです。しかし、坂戸のある南魚沼にはもうひとつ伝承が残っていまして、景勝の妹・桂姫と若き日の兼続が恋に落ちる話があるようです。だったらいっそのこと華姫と兼続に恋心を抱かせ、そのうえで引き裂かれた話にしたほうが、いっそストーリーにもふくらみがもてたでしょうに。原作の真田幸村の妹とかいう初音(長澤まさみ)と恋に落ちる話などいらん気がします。というのは武田の忍びで望月千代女の養成した「歩き巫女」は、妖艶なテクニックで男を落とす術があるのですが、お堅いNHKではそのようなシーンは割愛され、不完全燃焼になってしまうからです。
 あと、いきなり岐阜城の吉川信長が出てきて、「天地人は信玄ではなかった」なんて唐突すぎますね。でも、吉川信長はかっこよくていい味出しています。人物設定はまずますではないでしょうか。
 なお、こちらこちらこちらもお忘れなく。

 史跡紀行ではお船の直江家の故郷である新潟県長岡市与板町が登場。本与板城と菩提寺の徳昌寺、伝統工芸の打ち刃物などが紹介されました。与板城のほうが登場しなかったところを見ると、小出しに紹介してゆくのでしょう。本与板城は時間がなくて本丸跡まで行けず、遠景だけ撮影して終わらせましたが、丘のような山ですので遠景では分かりにくいです。今回は本与板城の入口に開設された売店おせんと打ち刃物、与板へのバスが発着するJR長岡駅のスタンプをUPします。

baitenosen.jpg uchihamono.jpg nagaokastamp.jpg

『天地人 直江兼続』(メディアボーイ)をまだ購入していない方は、ぜひこちらからご覧になって購入してくださいまし。

投稿者:管理人
【人気blogランキングへ】

2009年01月20日

小諸城址「懐古園」と中棚荘の今昔1

chobohyakusen2.jpg chobohyakusen1.jpg

 長野県小諸市は古来浅間山南西麓の裾野一帯が牧場で、大室・小室の郷と呼ばれていた。千曲川の清流と共に、山水の風光に恵まれた詩情豊かな高原都市です。平安末期から鎌倉時代にかけて、『源平盛衰記』や『平家物語』にも登場する、小室太郎光兼(木曾義仲の武将)が館を築いたのが起こりとされます。後に室が訛って諸、小諸の郷になったとも言われます。時代を経て城としての役割を終え、明治13年(1881)に「懐古園」と呼ぶようになり、現在に至っています。
 この小諸を舞台に文豪「島崎藤村」が28歳から7年間、小諸義塾の教師としてこの地で過ごし活躍したのです。藤村の「千曲川旅情のうた」の一節を紹介します。

  小諸なる古城のほとり 雲白く遊子かなしむ~略~千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ 濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む

 この小諸なる古城が懐古園で、岸近き宿が中棚荘なのです。

kaikoen-old-pamphletomote.jpg

●懐古園の新旧パンフレット
 昔のパンフレットは島崎藤村の写真が使われています。この自分の写真入りパンフレットに、大正11年9月、田中君に呈すと、自筆のサインをして送ったものです。田中君とは「夜明け前」の原稿校正を頼んだ、田中宇一郎ではないかと思います(筆者の想像)。
 何故ならば夜明け前は大正の終りから昭和の初めにかけて、狂死した父の生涯を描いた大作と言われ、時期が符合します。もう一人の田中君とは、田中昭邦という人物ですが、君こそ遠音に響く、という藤村詩を作曲した人で時代的にも考え難いからです。いずれにしろ貴重なパンフレットで現在では使われておりません。

kosen-pamphlet-ura.jpg

 もう一つ、二色刷りの質素なパンフレット(中棚鉱泉旅館裏面)も貴重な一品です。懐古園(城址)の案内料(今のガイド)は一人につき100円、藤村記念舘、徴古舘の入舘料は大人各20円となっています。館が舘という字になっているのも時代を感じさせます。この価格から大正のものではなく戦後間もなくのものと考えられます。

kaikoen-new-pamphletomote.jpg kaikoenticket.jpg kaikoenstamp.jpg

 現在では懐古園入園時に共通券500円を買うと全て入館できるようになっています。

tosonkinenkanmae1.jpg kyodomuseumstamp.jpg

sitosankakuten.jpg tosonkinenkanmae2.jpg

園内の紅葉と648mの四等三角点などを紹介します。

パート2(1月22日につづく)

投稿者:菊地正浩
【人気blogランキングへ】

2009年01月22日

小諸城址「懐古園」と中棚荘の今昔2

●「岸近き宿」中棚荘の新旧パンフレット

kosen-pamphlet-omote.jpg

 昔は島崎藤村ゆかりの宿「中棚鑛泉旅館」となっています。一泊二食800~2500円、半泊朝食600円から、等と書かれています。

new-pamphlet.jpg

 現在は、千曲川旅情、文学の温泉宿「中棚荘」です。一泊1万5000円(旧館は1万円ちょっとで風情もある)。

applebath1.jpg applebath2.jpg

 何よりのご馳走である温泉は、りんごがぷかぷか浮かんでいる展望風呂(10~4月)です。入ったついでに数えてみました、121個浮かんでいました。昔の人は誰が予想したでしょう。因みにりんごは高峰高原のりんご園で、売物にならないものらしいです。ということは、食べてもあまり美味しくないのでしょう。

road-of-nakatana.jpg nakatanarotenburo.jpg

中棚荘への道と露天風呂

suimeirou.jpg suimeirokaranakatanaso.jpg

紅葉に包まれた水明楼(左)と藤村ゆかりの水明楼から中棚荘を望む(右)

以上、小諸の歴史の一コマを紹介しました。紅葉も良いですが、これから春になると桜の名所でもあります。きっとすばらしいですよ。

中棚荘ホームページ http://www.komoro.co.jp/

おしまい

投稿者:菊地正浩
【人気blogランキングへ】

2009年01月24日

秋元順子にカバーしてほすぃ~曲

 汗汗~~~~っで、す~~~んごい遅くなってしまったども、あけおめ~、ことよろ~~♪♪。

 も~~~~~っじゃないけど、ホントに新春早々?更新ネタを思いつけなく~~~~泣く、部屋の中で目についたもんをパチリ!こヤツに鳴いてもらいましょ~~~♪。コケコ~~~なんて感じで年始っぽくない~~~w?

tori.jpg

実は前にポルトガルを旅行した時ん買った状差しだったり~。川中美幸の紅白歌合戦での衣装的なボディーの模様?が◎ww。

 んで紅白っちゅうたらやっぱ、おばちゃまの星「秋元順子」~~~www。彼女に是非カバーしてほすぃ~~~と思うのが下の曲~~~♪。もうすでに歌っちゃってたりしないよね~?ハンカチが何枚あっても足りんね~~~♪♪。


投稿者:ざつはち
【人気blogランキングへ】

2009年01月25日

『天地人』第4回「年上の女(ひと)」

 はい、今週土曜(31日)午前中にようやく観ました。これならわざわざ録画せずお昼の再放送観ればよかった感じですが。事後報告になって申し訳ないのですが、第4回は視聴率を延ばし、早くも26.0%を記録したようです。『篤姫』で味をしめたのか、ホームドラマ路線を継承してゆくのでしょうか。さて、今回の内容。
 完全にラブコメ路線に突入してしまいましたね。謙信に心を寄せるお船の姉お悠、婚姻した景虎と景勝の妹華姫、そして景勝がお船にひと目惚れの設定だったのが、いつの間にかお船と兼続がいい仲になっています。でもお船と兼続の関係って絶対、ハウス名作劇場『アルプス物語わたしのアンネット』に登場するアンネットとルシエンの「女王と下僕」ですよね。府内湊へ買い物へ行くときは「兼続ついて参れ」ですし、その帰りに雨に打たれて、小屋で二人っきりになると「そなたには女はまだ早い」ですから。でも、小屋のシーンはもう少しラブコメ度を高くしたほうがいいのにと思うのは余計なおせっかいでしょうか。
 あと、お船と兼続が従兄妹の関係になっており、兼続の母は泉重歳女でなく、直江親綱女のほうを採用したようです。まぁ、そちらのほうが兼続とお船の関係がより親密になってよいのですが、となると父樋口惣右衛門の身分を自動的につり上げないと、薪炭用人の樋口家ではつりあいがとれないのではないでしょうか。
 さらに信長の使者とかで、幸村の妹から姉に設定が替わったとかいう初音(長澤まさみ)登場。兼続との三角関係にもっていきたいようですが、なぜ、真田家の身分の娘が歩き巫女のような女忍者になっているのでしょうか。なんかこのあたり頭がメダパニしそうな内容です。
 あと興味深かったのは上田衆の面々の名が登場したこと。雲洞庵にいた利発そうなぼっちゃんは安部政吉でした。あの天正10年(1582)の本能寺の変の際、魚津城で玉砕してしまった悲劇の武将です。こういうマイナーな人物が登場するのは面白味がありますね。でも、子役時代から大人になっているので、子役との対比ももう少し分かりやすくしたほうが……。

あとこちらも相互リンクしていますのでぜひ併せてお読みください。
桐野作人先生『膏肓記』
橋場日月先生『日次記(ひなみき)』
かわい先生の『豊泉堂雑記』

 史跡紀行ではのちの上杉米沢藩となる山形県米沢市を紹介。今回登場した信長が謙信に贈った洛中洛外図屏風は米沢市上杉博物館にありますが、常設ではなく企画展のみの公開で、たまたま僕が秋に行った際は観ることができました。しかし、残念なことにこの米沢市上杉博物館にはスタンプがありませんでした。今回は昨年1月に訪れた際の米沢城跡(上杉神社)とJR米沢駅のスタンプをUPします。こちらの雪バージョンのほうが、季節的な雰囲気も出ていいでしょ!

uesugijinja.jpg yonezawastamp.jpg

『天地人 直江兼続』(メディアボーイ)をまだ購入していない方は、ぜひこちらからご覧になって購入してくださいまし。

投稿者:管理人
【人気blogランキングへ】

2009年01月26日

袋田の滝

fukuroda-waterfall2.jpg

 北は福島県、西は栃木県と接する茨城県大子町(だいごまち)。その中南部にあって奥久慈県立自然公園に属し、男体山(なんたいさん)集塊岩層を久慈川の支流である、滝川、大野川、水根川の水が浸食して形成した四段からなる滝である。高さ170m、幅73mは日本三名瀑(那智の滝高さ130m、幅9~13m、華厳の滝高さ97m、幅7m)の一つとされている。

fukuroda-waterfall3.jpg fukuroda-waterfall4.jpg

 別称を四度の滝といい、県指定名勝地。付近には水田の中に自噴した田毎(たごと)の湯と呼ばれる袋田温泉がある。四度の滝とは、観光案内などには四段に落下することから呼ばれているなどとしている。しかし、西行法師がここを訪れたとき、滝の美しさに魅せられ、「花紅葉よこたてにして山姫の 錦織りなす袋田の滝」という歌を詠み、春夏秋冬それぞれ四度訪ねてこそ、その美が満喫できると言ったことによるとされる。多くの文献から考察して、筆者もこの説をとりたい。地球温暖化の影響は名瀑の水量減少や、とくに冬季の氷結滝登りにも影響している。

fukuroda-waterfall1.jpg fukuroda-waterfallticket.jpg

 昔は展望台やトンネルもなく、滝の近くまで行け、眼前に迫る氷壁をロッククライミングする姿を見ることができた。残念ながらこの時期氷結はしてないが、冬の美しい滝の姿が眺められる。2月頃には氷結するかも知れないということであるが、地球温暖化によってこのような自然現象が失われることがないようにしたいものである。

投稿者:菊地正浩
【人気blogランキングへ】

2009年01月28日

「船の旅」のんびりと贅沢な時間が過ごせる沖縄航路

ariakestamp.jpg

●ちょっと不安、母と娘の船旅
 フェリー「ありあけ」は長さ約167m総重量約8000トン。旅客定員426名。航路は東京有明~那覇新港を結ぶ1745kmの日本最長の定期航路です。
「こんなところから、沖縄行きのフェリーが出るんだろうか・・・」
 不安になるほど小さな小屋が、母娘初めての2人旅の出発地、フェリー「ありあけ」の待合所でした。乗船名簿を記入して2人でおしゃべりしながらベンチで待っているとほどなく案内があり、いよいよ乗船です。乗客は20人程で車やバイクがあったり、ペットが一緒だったり、旅費の節約のためだったり乗船理由は様々でした。
 私たちの乗った2等和室は男性部屋と女性&ファミリー部屋に分かれており、ファミリー部屋には全員で7名。3月ということもあり、少ない人数でスペースを広々使うことができました。部屋にはマットレス・枕・毛布が1人1セット。テレビが1台だけ。

cabin.jpg

 船内も、クルーズ船ではないので豪華な設備はありませんが、レストラン「ありあけ」、売店、貸本棚、ゲームコーナー、自販機コーナー、そしてお風呂(湯船付き!)があり快適に過ごせました。夜は波の揺りかごで気持ちよく・・・と言いたいところですが少々過激な揺れで何度か目が覚めました。かと言ってそれほど不快なこともなく、これが船の醍醐味のように思えました。
 揺れる船内での入浴は困難なのでは? と心配していましたが、こちらもさほど大変なものでもありませんでした。食事は、カツやサバの定食、カレーなど、毎回食券を購入します。味もボリュームも◎。母には少し多いようでした。
 往路2日目に夕食を取っていると、陽気な事務長さん(船内アナウンスから売店の店員、乗客とのおしゃべりまで何でもこなす)が「夕日がきれいだから見に行ってごらん。帰ってきてから食べればいいよ」とすすめてくれました。デッキに出てみると、本当に素晴らしい夕日を見ることができました。

yuhi.jpg

 ともあれ、360度海に囲まれ、48時間(往復で96時間も!)何もすることがないので贅沢な時間が過ごせました。仕事に追われ続けている人にもお勧めできる船旅です。この航路はマルエーフェリーが運航し、運賃は2等で片道2万8000円、航空機と同様に「燃料油価格変動調整金」も含まれている!!

●沖縄本島でおすすめの「楽水定食」
 さてさて、目的地沖縄では素敵なレストランカフェを見つけたのでご紹介したいと思います。ガイドブックなどでも紹介されているのでご存知の方も多いかもしれませんが、沖縄本島南部に位置する南城市玉城に『山の茶屋楽水』はあります。
 小高い場所にあるので、長い階段をのぼってようやくお店にたどり着きました。靴を脱いで入るとまず室内に自然の風景が広がっていることに驚きます。2階建ての天井あたりから静かに流れる滝とゆるやかな音楽とが相俟って、とても落ち着いた雰囲気でした。そして今回いただいたのは『楽水定食』
・煮物
・ジーマミ豆腐
・もずくの酢の物
・野菜の和え物
・てんぷら
・ゆし豆腐
・柑橘類の寒天(デザート)
 どれも美味しいのですが、なかでもモチモチっとした食感の紅芋のてんぷら(いもくじてんぷら)が気に入りました。
 お料理が美味しいのはもちろんのこと、開放された窓から少し遠くに海を眺め、室内を流れる自然の風を感じながら飲む食後のコーヒーが最高でした。

投稿者:つぼ・しま子(読者)
【人気blogランキングへ】

2009年01月30日

手漉き和紙の里(1)~西の内紙1

kujigawa.jpg

 茨城県の旧那珂郡山方町(やまがたまち)は旧常陸国北部にあり、古くから文化の開けた町で、山方遺跡や多くの歴史と伝統文化が息づいている。八溝(やみぞ)山地と久慈(くじ)山地に挟まれ、中央部を清流久慈川が縦断する水と緑と鮎の里である。
 町名は中世の山方氏の居城があったことに由来するといわれる。北部は河岸段丘でこんにゃく栽培や和牛飼育、南部は沖積低地で米とタバコ栽培が盛ん、近世は水戸藩領となった。関東と陸奥(むつ)国(大部分は現青森県と岩手県の一部)を結ぶ南郷(なんごう)街道の宿場町、また久慈川と那珂川を結ぶ水運の河岸町として栄えた。
 そのなかでも西野内地区は手漉き和紙の西の内紙の産地として有名である。

washiseihin1.jpg washiseihin2.jpg

washiseihin3.jpg washiseihin4.jpg

 今でこそ水戸から福島県郡山までJR水郡線が通っているが、昔は南郷街道を往来する途中の田舎であった。昭和30年(1955)、諸富野(もろとの)、世喜(せき)、下小川、塩田の四村と合併。2004年、平成の大合併で大宮町、御前山村、美和村、緒川村と合併して常陸大宮市となる。

rekishiminzokushiryokan.jpg tatsunokuchibunezenzu.jpg

常陸大宮市歴史民俗資料館山方館と辰之口分江全図の原本


常陸大宮市歴史民俗資料館山方館
●JR水郡線山方宿駅から徒歩3分。入館無料。9時~16時30分。 月曜、 祝祭日、毎月末休。Tel 0295-57-2616

パート2(明日につづく)

投稿者:菊地正浩
【人気blogランキングへ】

2009年01月31日

手漉き和紙の里(1)~西の内紙2

washishiryokan.jpg

washishiryo1.jpg washishiryo2.jpg

 山方町では伝統的な紙漉き技術を残すため、紙のさと和紙資料館を開設した。ここの技術は昭和46年(1971)、県の無形文化財に指定された。和紙は中世の佐竹氏時代から漉かれていたが、水戸光圀が紙の生産に力を入れ、領内に楮(こうぞ)、三椏(みつまた)を植えさせて奨励した。この和紙は水戸藩のみならず江戸表へも出荷され、御用紙、商人の帳面紙、所謂大福帳などとして好評を博し、やがて「西の内紙」として有名になった。水戸光圀が有名な大日本史編纂に用いたのがこの和紙である。
 西野内が和紙生産の中心になりえたのは、良質な原料の楮と久慈川支流の清流、加えて農閑期を利用し優れた漉き手が多かったことと、久慈川の水運にも恵まれたとされる。

tororoaoi.jpg kozototororoaoi.jpg

和紙資料館のネリ黄濁葵(左)と楮と黄濁葵を混ぜる(右)

 西野内紙の特徴は原料が楮皮とネリの黄濁葵(とろろあおい)だけで漉(す)かれ、他の三椏や雁皮(がんぴ)などは混入していないことで、強靭さと防虫に優れ、保存に適した紙である。戦時中は軍用にも供され、落下傘紙、風船爆弾にも使われた。現在ではわずかな製紙所の人々によって伝統が保たれている。

washiorimono.jpg washidako1.jpg washidako2.jpg

紙のさと和紙資料館 茨城県常陸大宮市舟生90

●JR水郡線中舟生駅から徒歩5分。入館無料。9~17時。水曜休(8月は無休)。TEL0295-57-2252
すき絵体験は1000円(材料・郵送費込)で要予約。所要2時間程。

投稿者:菊地正浩
【人気blogランキングへ】

About 2009年01月

2009年01月にブログ「旅じゃ.com」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年12月です。

次のアーカイブは2009年02月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。