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北海道の動物たち(第2回エゾシカ)

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 偶蹄目ニホンジカ科ニホンジカの亜種。ニホンジカより大きく、雄は体長90~190cm・体重50~130kg、雌は体長90~150cm・体重25~80kgに達する。北海道全域に住んでいるが、道央から道東にかけての森で多く見かける。特に知床や阿寒では道路や線路にまで現われ、車とぶつかったり列車を止めるなど日常茶飯事な出来事でもある。

 なんとも愛らしい容貌であり、少しお間抜けなところが可愛いエゾシカ。冬の道東を旅すると、人間に出会う数よりもエゾシカに出会う数の方が多い。蝦夷地に天敵であるエゾオオカミがいた頃は自然に数が調整されていたのだが、人間によってエゾオオカミが駆除されてしまってからは数が増えすぎて害獣となっている。現在では捕獲した個体の肉を食用に加工している。エゾシカの肉の入ったカレーを食べたことがあるが、意外にも臭みはなく美味しいものだった。

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 天敵がいなくなり、また温暖化によって雪が少なくなると餓死する個体が減る。そうやってエゾシカは爆発的に数が増えてしまった。知床ウトロでは住宅地の中をエゾシカが平気で歩き回っていて、車と衝突することが多いという。おまけに大きな雄ジカと軽乗用車では車の方が大破して、運転手が死亡するということもあるらしい。実際にウトロへ行った時に大きなエゾシカが町中をうろうろしている姿を何度も見た。別に彼らは人間の住んでいる場所が気に入っていてうろついているのではないし、人間とトラブルを起こしたいのでもない。ただ生活圏が重なってしまっているだけなのだ。人間だってあんな可愛い生き物を好き好んで獲って食おうとしているのではない。数を減らさないと増え続けてしまうからだ。
 北海道に限らず全国でシカが増えたことで生態系のバランスが崩れてしまっている。そのためオオカミの再導入を図り、天敵による捕食で数を減らそうという声が上がっているらしい。かつて人間はオオカミを恐れ徹底的に駆除してしまった。しかし人間が必要以上にオオカミへ接触せず、正しい知識を持ち、野生動物に対して畏敬の念を持つことができればオオカミともエゾシカともうまく共存できるのではないだろうか。

第3回オオワシとオジロワシ(8月4日)につづく

投稿者:渡邊恵美子
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コメント (1)

森田芳夫:

 渡邊さんのエゾシカの写真は前回のキタキツネの愛らしいしぐさに勝るとも劣らない,驚くほどの臨場感に溢れています。十年ほど前の初夏、雪がたっぷり残る羅臼を出発、車で知床峠を越えた事があります。そのときウトロ側で群れを成して雪の原野を駆けるエゾシカの群れを何度も見かけました。しかし、なかなかうまく写真に撮れなず、ほとんど失敗したものです。
 このとき車に同乗してくれたのが前斜里町長午来昌さん。三年前の夏、友人の夫婦とともに、妻と私がウトロ高原の午来家へ招かれたことがありました。夜のバーベキュー・パーテーが盛りあがった頃、魚を焼く当番だった当時の教育長が「我が家では馬とシカを飼っている。実に馬鹿げたことである」と言ってみんなを笑わせてくれました。
 このシカこそ「エゾシカ」であったに違いありませんが、笑い転げているうちに確認をするのを忘れてしまったのです。

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2009年07月28日 01:39に投稿されたエントリーのページです。

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