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旅のジャーナリストを目指す集団

森田 芳夫

この会の名称に、「ジャーナリスト」という言葉が含まれている。何回かの設立予備会議で議論を重ねた結果であり、しかも「旅行」に分野を特定した名前とはいえ、この言葉が持つ意味は重い。

『広辞苑』を引いても「ジャーナリスト」という言葉は見当たらないので、日本語としては認知されていないと思われる。試みに『新英和中辞典』(研究社)には「新聞雑誌記者[寄稿家、業者]報道関係者」とあった。

最近新聞社を退職して取材と撮影に専念しているベテランに言葉の意味を尋ねたところ、本当のジャーナリストは日本では数少ないという。

しかし彼はその心構えとして次のように付け加えた。

  1. 事実とは何かを追求する精神をもつこと。
  2. やじうま精神に富んでいること。
  3. 肩書きや管理業務とは無縁であり、真に書生っぽいこと。
  4. 何よりもグローバルな視点を持つこと。

そして典型人物が徳富蘇峰であり、近年では司馬遼太郎であるという。「あなたは何なのですか」という問いに対しては、「勝手にそうつけてくださる人はいるが、私はライターであり、リポーターである」というのは謙遜し過ぎに聞こえた。四十年近く新聞社に籍を置いた人ですらこういうのである。

この会を「旅行」というフィールドの上で「ジャンルを特定したジャーナリストを目指す集団」ととらえるとする。会員の構成と力の発揮の仕方で流れの中においてやがて会の方向は決定されると思うが、そのための共通した認識を会員個々が持たなければならないし、外へ向けても伝えていかなければならないだろう。

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難しいことは抜きにして、会員はまず会員自身が自己問答しなければならない。それは旅ものの作家になりたい、レポーターになりたいというような目標をいうのではない。なぜ、「旅」のジャンルを選んだのか、心に潜んでいる「旅をめぐる自分の問題意識」を自身で抉り出し、絶えず問いかける姿勢を持ち続けることをさす。この会はそのような姿勢を持つ人の参加によって成立し、問題をさらけ出して共有し、解決のために切磋琢磨し、努力する機関となってほしいと願っている。

会の活動には様々な局面が考えられるが、集会・ミーティング・勉強会を盛んにし、会員自身の作品・意見発表、合評のツールとしての会報発行を定期的に行なう事などを手始めとしたい。そしてこれらの活動が的確な情報発信となり、社会性をはらみつつ社会的認知を得るまで、どれほどの時間を必要とするだろうか。

ジャーナリストへの王道はない。

数年かかっても会員、特に次世代を担う若い諸君から真の旅のジャーナリストが輩出することを期待し、仲間として微力ながらできるかぎりの協力と汗をかくことを厭ないつもりでいる。

旅ジャーナリスト会議:〒140-0013

東京都品川区南大井6-18-1-1126

小川写真事務所内 TEL03-3762-4961

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2009年09月27日 08:12に投稿されたエントリーのページです。

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