鹿児島での楽しみ - 温泉銭湯と居酒屋「あじろ」 - by 小川 金治

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 鹿児島市は市内の至る所に温泉がある。

 鹿児島市の源泉は280もあり、市内の銭湯も殆どが温泉だ。鹿児島での楽しみは温泉銭湯に浸かり、居酒屋で地酒の芋焼酎を味わう事だ。

 天文館の定宿にしているビジネスホテルから、徒歩5分程の所に「霧島温泉」という銭湯がある。朝の7時から入浴でき、休日は月に2回で1日と15日だ。浴場の真ん中に湯船が二つあり、小さいがサウナと水風呂もある。湯船に注ぐ温泉は飲用でき、常連客はペットボトルを持参して汲んで帰る。

 鹿児島滞在中は取材からホテルに帰ると、靴と服から雪駄と作務衣に着替え霧島温泉に向かう。約一時間の入浴で疲れを癒し、一度ホテルに戻り、作務衣姿の寛いだ服装で居酒屋に向かう。足はネオンの灯り始めた繁華街から、住宅街に佇む地元の人が集う居酒屋を探す。

 今回見つけた居酒屋は、国道58号線沿いにある鹿児島東郵便局の脇道を入ったお食事処「あじろ」。「晩酌セット千円」の看板に釣られ飛び込んだ。

お食事処「あじろ」の晩酌セット千円

↑  本日の献立  ↑

刺身3種類「シマアジ、アオリイカ、サーモン」

炒め物「豚肉、タマネギ、ニンニクの芽」

焼き物「焼き鳥、さつま揚げ、レンコン、卵焼き」

和え物「キビナゴの酢みそ和え」

他に一品と中生ビールか焼酎二合付き

 

 少し年配の女将と大将が、笑顔で向かえてくれた。店内は、カウンター席とテーブルが二つ並んだ広さで、奥に座敷がある。「晩酌セット」は4分割の大皿に刺身、炒め物、焼き物、和え物が乗り、中生ビールか焼酎2合が付く。料理は日替わりで変わる。千円でこれだけの料理が出る店は他には無い。大将の心意気に感服し、珍しい芋焼酎黒麹「島美人」のボトルをキープした。味もボリュームにも大満足していたら、「ここまでです」と女将さんが小盛りのそば置いて行った。

小盛りのそば

 嬉しくなり翌日も通い、5合のボトルは空になった。鹿児島の楽しみが増えた。

居酒屋「あじろ」

鹿児島市山下町7−15 

電話:099-227-2110

( 2012年6月13日 寄稿 )