鉄道で巡るヨーロッパ心の旅3

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さあ、列車に乗って出発です。ヨーロッパ各国を走る列車の個性あるカラーは、旅人の目を奪います。とくに目を引き付けたカラフル列車を2点紹介すると、アルプスの白い山々に溶け込むようなスイスの広告機関車(ブリック駅・写真左)、派手な絵柄のイタリア・ユーロスター(ミラノ駅・写真右)。ユーモア溢れるデザインが、楽しいですね。
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最初の目的地は、ベルギーの古都・ブリュージュです。ホテルのあるリヨン駅から、国鉄RER近郊線で北駅に移動。オランダ・北欧、そして、ロンドンまで走るユーロスター北方面の玄関、パリ北駅から列車の旅が始まりました。ブルージュへは、途中ブリュッセルで、オーステンデ方面のローカル線に乗り換えます。北駅から乗る列車は、レッドトレインと呼ばれる国際特急タリス号で、ブリュッセルまで313km、1時間25分の旅。ボディや車内すべてが、ワインレッドに統一された、フランスTGVの改良型で、北駅ホームに並ぶ姿はとてもお洒落です。
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私たちのグループは、1等用ユーレイルセレクト・セーバーパス(ユーレイル加盟国から3~5カ国の旅行国を絞り2人以上が同一行動する条件の周遊割引パス)を用意しているために1等車を利用。このタリスの1等車は、席までの食事や、アルコール類を含むドリンクのサービスがあるのです(ただし、時間帯により食事内容も異なり、平日以外はドリンクサービスのみ)。パス以外に必要な、タリス号の1等指定券には、サービス料金が含まれ、今回の旅で一番高額でした。タリス号利用は、食事の時間帯に合わせて計画すると、節約効率が良いですね。
指定車乗車口で、車掌の検札と案内サービスを受けると、いよいよ乗車です。駅での乗り換えでは、ホームも低く、列車には、ステップを駆けて乗るため、参加者の皆さんには、トランクは最大60cmまで、できるだけ大きな滑車が付いている物を用意させました。そして、予約無しで乗車しても、比較的空いていて、大人数でもかたまって座りやすい、一等車の利用を決めています。
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列車は発車時間が来ると、ベルもなく発車します。一般のヨーロッパ観光ツアーでバス旅の窮屈など、苦い経験をされた参加者の皆さん、最初に乗ったタリス号では、ゴージャスな車内でのびのびとくつろぎ、出された食事と美味しいワインに酔いながら、広がる北フランスやベルギーの田園風景を眺める至福の時に、鉄道旅のすばらしさを実感していました。ブリュッセルからは、貸し切りみたいに空いた1等車。オーステンデ方面に1時間で、中世の家並みが残り、「天井のない美術館」と呼ばれるブリュージュに着きました。皆さん、静かで疲れない列車の旅に、感動したようです。
パート4につづく
投稿者:にわあつし
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