鉄道で巡るヨーロッパ心の旅15

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鉄道で巡る心の旅も、締めくくりは起点の街パリです。異国において周遊して最初の街に戻るコースは、とくにその街への親しみが湧くものです。パリは初めて訪れる人には、不思議な懐かさを感じさせ、再び訪れると、なぜか安堵の溜息を漏らさせる街。同行の皆さんも、パリの街並みを見て、ホッ! としたようです。美しい歴史ある街の景観は、いつ訪れても変わらない。鉄道駅やメトロ、バス停やホテルなど、人々の集ういたるところで漂う、甘い香水の香り。私も初めて訪れて以来、この香りを嗅ぐ度に、パリに来たんだなあ、という実感に包まれます。
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作曲家・黛敏郎さんの、パリを唄う詩の一節に、
「どんなにみすぼらしい恰好にも、誰も妙な顔をしない、そして、どんなに金をかけた盛装にだって、誰も振り向いてはくれない。パリは自由そのものである」
という、語りがあります。パリは古き伝統ある街並みに、斬新さが、どこよりも風景に馴染み、そして溶け込んでいく街。パリの人々は、誰もが自由に、自分を表現して生きています。私自身、人目を気にする性質なので、パリは最高に気ままに動ける街です。
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パリ市内観光は、こんな自由なパリを肌で感じてもらおうと、案内役の私の一存で、リヨン駅近くのホテルから、セーヌ河に沿って、ノートルダム寺院、サンジェルマンデプレ、ルーブル美術館、そしてシャンゼリーゼ、エトワール凱旋門まで、約10㎞の道程を歩きながらの散策でした。快晴の空に、突然の激しい雨が降る、気まぐれな天候の中でしたが、ゆったりと充実したパリ巡りでした。
ヨーロッパの旅の終わりに語ってくれた、みなさんの鉄道旅の感想ですが、パリから始まり、ベルギー、ドイツ、スイス、イタリア、そして、フランス・パリまで、5カ国を周遊し、移動距離は約5,500㎞。これは札幌から鹿児島を往復するぐらいの距離です。タリス、ドイツICE、スイス・チザルピーノ、イタリア・ユーロスター、フランスTGVなどの豪華高速列車や、ローカル列車を乗り継ぎ、言葉の壁を越えて、気軽に各地の人々と触れ合えたこと。鉄道ならではの心に残る旅ができ、たいへん感動した様子です。ヨーロッパ鉄道・心の旅は、今回で終了です。私もまたヨーロッパへ、新たな心のふれあいを求めて出発します。それでは次回をお楽しみに!
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次回のヨーロッパの旅へつづく
投稿者:にわあつし
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