和紙の里探訪5

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●おわりに
 一口に和紙といっても種類はたくさんある。紙漉き技術が中国で発明され遣隋使、遣唐使や高麗人の僧侶、曇徴によって我が国に伝播されたが、日本人の英知と器用さは、さまざまな原料を使い、さまざまな用途に合う日本独特の和紙を作るようになった。やがて、多くの絵師や書家、美術家、芸術家、工芸家などの手により、見事な書、絵画、地図、工芸品、美術品、襖、屏風、扇子、伝統工芸品、絵画などの形となり、たくさんの文化・芸術を生んできた。
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 今日、博物館、美術館、民族・歴史資料館などで目に触れるものの多くが、和紙の発達なくしては考えられなかったことである。もちろん都が京都・奈良にあった時代のことゆえ、紙漉き技術は近畿、四国、中部地方を中心に発達、徐々に北上していった。しかし、武蔵国が都から遠いにも拘わらず、比較的早く伝播したのは高麗人たちのおかげかもしれない。近年は書くことよりも印刷やコピ-などに頼り、和紙を使って書いたりして直接触れることが少なくなったが、日本の伝統美「和紙」も忘れてはならないと思う。
おしまい
今回の主な施設とアクセス

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東秩父村 和紙の里
電車=JR八高線・東武東上線小川駅からバス20分
クルマ=関越自動車道嵐山・小川ICから15分
入場無料/9~17時(体験は15時まで)/毎週月曜(祝日の場合は翌日)休/問合せ0493-82-1468
http://www.washinosato.co.jp/
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電車=JR八高線・東武東上線小川駅から徒歩10分
クルマ=関越自動車道嵐山・小川ICから10分
入場大人300円/小中学生150円/9時30分~17時/毎週(祝日の場合は翌日)休/問合せ049-372-1220
http://saitamacraft.com/
komajinja1.jpg 高麗神社
電車=西武池袋線高麗駅から徒歩40分あるいはタクシー5分、JR八高線高麗川駅から徒歩20分
クルマ=関越自動車道鶴ヶ島ICから20分
問合せ042-989-1403
http://www4.ocn.ne.jp/~fkoma/

投稿者:菊地正浩
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