軽井沢の夏、音のある世界①  by 伊本 俊二

NO IMAGE

 

 

音が溢れる軽井沢の夏

 

ヤマボウシの白い花が高原の樹林を飾ると、軽井沢の夏が訪れる。森の野鳥は賑やかに、一斉に囀り始め、ソプラノアからテノールまで、個性ある歌い手の競演が始まる。

ホー、ホケッキョと〝法華経〟を唱えるウグイス、〝特許許可局〟と聞こえるのはホトトギス、そして重々しくカッコウ-。春から夏にかけての繁殖期、オスは花嫁探しに忙しく飛び回る。

ケン、ケン、と雉子の声がする。そろそろ日が暮れるので、巣に戻るのだろう。繁殖の季節が終わって盛夏が過ぎる頃、雉子は姿を消す。それまで朝夕、甲高いごあいさつを聞かせて欲しい。

 

軽井沢の夏の訪れ告げる白い花 ヤマボウシ

 

 

 

 

高原の美しい村は、いま一番華やかな季節にある。町のどこかで、音楽祭のコンサートが開かれている。朝は野鳥の声で目ざめ、夜は昼の熱気を追いやってくれるカミナリ音楽隊のお蔭で、熟睡できる。

自然の多彩な〝音〟に恵まれた軽井沢の短く暑い夏が過ぎていく。

 

 

--- ご紹介します ---

当会会員である筆者・伊本俊二は軽井沢在住。FM軽井沢で開局後12年間続く長寿番組である「さわやか談義」のコメンテーターとして、6年間出演していらっしゃいます。

 

FM軽井沢が「さわやか談義」放送300回を記念して今年発行した絵葉書 番組コメンテーター伊本氏(左)と佐藤 泰春氏

 

 

お便りによれば、今年の夏は伊本さん一人で45分間靖国神社について語り続けたとのことです。その反響は大きく、多くの激励のメールと電話があったそうです。これから、しばしば軽井沢についてのブログが登場します。

(森田芳夫)

 

 

( 2013年9月15日 投稿 )