近世と現代の尺度
- 2008.06.30
- 過去のアーカイブ

1945年2月13日夜、ドイツのドレスデンは三波に及ぶ英国軍の空爆で、一夜にして灰燼に帰し、その夜だけで10万人が亡くたったといわれ、広島・長崎とよく対比されている。
先週19~20日、夏至の前の晩と本命の晩、この街に2泊した。10時になってもなおフラッシュなしに写真撮影ができるのはさすが高緯度のドイツならではと実感できた。
ところで盛り場のレストラン街を写真とった。5階建てのレストランが櫛の歯のように続いている情景が左、改めて上を入れたところ異様に高い教会が写った。その差は上の写真をご覧いただければ納得できよう。
3年前に60年ぶりに修復・再建された聖母教会のアンバランスの高さ、これころ近世18世紀の高さ基準である。前にある現代の建物と比較してみると、あの時代の価値基準がよく分かる。高さ100m近い教会建築、これがあのころの常識だった。
とくとご覧ください。現代の高層ビルのひょろ付いた雰囲気とは違う、気品ある、重厚な雰囲気に唸らない人はいないだろう。
投稿者:森田芳夫
【人気blogランキングへ】
-
前の記事
『篤姫』第26回「嵐の建白書」 2008.06.29
-
次の記事
情けない旅フェア 2008.07.01