『早起きは三文の徳・・「Hills Breakfast」』
by 荒木啓幸

『早起きは三文の徳・・「Hills Breakfast」』<br> by 荒木啓幸

友人のお誘いで六本木ヒルズのモーニングセミナー「Hills Breakfast」に行って来ました。
入場料はワンコイン(ワンドリンク付き)、軽食は持ち込み可能です。平日の朝(8:00~9:00)というのに80人近い若者(20代後半から30台前半、そのうち6割が女性)が集まり5人のスピーカーの話に耳を傾けていました。

60分間で5人がしゃべるということは一人の持ち時間は10分、そこには20×20というルールがあり、20枚のスライドに20秒ずつコメントを加える、それで400秒(6分40秒)です。それに簡単な自己紹介、まとめで計10分というわけです。

 


セミナーの運営も近隣の若いオフィスワーカーが頑張っています。

 

初めての参加でしたので、一人10分で何が伝えられるのかあまり期待はしていませんでした。参加者が若いということもあり、少し早口で私はメモを取る余裕もありませんでした。
しかし、話し慣れているせいか内容は充実していて衝撃を受けました。周りの若者は聞くだけでメモを取っていません。

常連に聞いたところ、ステージの横に大きなモニターがあって、そこに話した言葉がそのまま表示され、同時に英訳もされます。
そしてスマートフォンのアプリでモニターに映し出されたものがダウンロードされるので後でゆっくり聞き返せるそうです。
ガラケーに固執する私には改めてカルチャーショックを感じた次第です。

 


このシステムを構築したのも若者です。

 

5人のスピーカーのうち、私が感銘を受けたのは(株)Selan代表取締役 樋口亜希氏の「自己流・語学学習5つの秘訣」でした。彼女(私とは40歳近く離れているので、あえて彼女と呼ばせていただきます)は9か月間で中国語を習得し北京大学に進みました。その後独学で5か国語を習得し、国際会議にも参加しています。
その5つの秘訣とは・・・

1. 文章を丸ごと暗記することによりリズム感を養う。(単語だけ覚えても並べ方がわからない)
2. 画像とセットで頭に収納する。(例えば、“お湯”という言葉を覚えるとき“やかん”を同時にイメージする)
3. 例文の人物は身近な人に置き換えることによって親近感が増す。
4. 無理やりなストーリーを作る。(あり得ないことでも創造力が養える)
5. 覚えた単語はすぐに使う。(ブツブツ独り言が効果的)

 


(株)Selan代表取締役 樋口亜希氏(気さくなお嬢さんです)

 

2020年の東京オリンピックに向けて語学の大切さが叫ばれていますが、「スピードラーニング」や語学教室にお金をかけるよりはるかに効果的な気がします。

この「Hills Breakfast」は今回で96回目、月に1回程度開催されます。

興味のある方は検索してみてください。夜の六本木しか知らない私には早朝の街並みが新鮮でした。