2009ヨーロッパ鉄道旅日記1

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マスク騒ぎ
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 4月から5月初めにかけてのオランダは、列車の車窓から、絨毯を敷詰めたような果てしなく広がるチューリップの畑を眺められる。この美しい景色を見たく、5月7日「にわツァー鉄道旅」は最初の地アムステルダムに向かう。
 豚インフルエンザ流行で成田からマスク顔だったメンバーも、スキポール空港に降り立ちと早々にマスクをはずす。マスクをしているとなぜかヨーロッパでは「危ない人?」に見られやすい。
 昨年の冬、クリスマスで賑わうパリで、風邪気味のメンバーのひとりが、メトロ内でおもむろにマスクをしたところ、いっせいに周りのお客からの異様な視線を浴びたことがあった。マスクは日本で戦前、公衆衛生の改善のために学校の児童にマスク着用をすすめたのが習慣になったようだが、ヨーロッパでマスクは医療や工事関係者が使う物で、それに、マスク=強盗とか、大重病人などとか、すごく危険な人物に思われることもあるみたいだ。一般に外でマスクをする習慣はなく、文化の違いをまざまざと体験させられる。
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 スキポール空港鉄道駅からは、黄色に紺色配色の、オランダ国鉄カラー2階建て国内線IC列車で約20分、アムステルダム中央駅に到着。1889年完成の、歴史と伝統ある赤レンガ造りの中央駅の前は、市電やバスが引っきりなしに発着して、オランダ表玄関の賑わいを見せている。東京駅丸ノ内側はこの駅を参考に造られたようで、歴史展開の早い東京駅前も、当時は都電が発着して、昔のままのこのアムステルダム中央駅に似たの雰囲気であったであろう。目まぐるしく往来する市電の音に負けないくらいにトランクを引く音を響かせながら、我グループ11人は、駅近くの宿、アベニューホテルに到着。
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『アンネの日記』で知られる第2次大戦の悲劇の舞台となったアンネの隠れ家は、閉館の19時間際でも観光客が列をつくっている。以前訪れた時は、アンネ家族の隠れ部屋すべて当時のままを見せてくれたのだが、遺産保存のためか、いたるところがガラスで覆われていた。
つづく
投稿者:にわあつし
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