2009ヨーロッパ鉄道旅日記8  by にわ あつし

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コペンハーゲン
 
 アンデルセンの故郷デンマークは、世界に誇る福祉優先の国。残念ながら、到着したコペンハーゲンの中央駅の第一印象は、意外に雑然としていて、福祉国家にしては汚く感じる。ホテルのチェックインを済ませると、さっそく市内観光に出発だ。

 中央駅からS-TOG(国電)に乗り三つ目のオスタポート駅に移動。市内から近郊までを結んでいる国電は、自転車ごと乗車ができる。自転車も公共の乗り物として、専用道路も整備されているデンマーク。市内に120カ所程ある、乗り降り自由の無料レンタルスタンドの自転車を利用し、また自転車ごと国電で移動することにより幅広く行動ができる。通勤地獄には無縁の国電事情は羨ましい限りである。

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 我がツアーは基本的に徒歩観光。ヨーロッパには、東京や大阪みたいな巨大都市は少なく、旧市街を含め徒歩で観光スポットを巡ることができる。テレビシリーズの如くぶらり散歩で、現地の人々と同じ視線で街を楽しむことが、旅の醍醐味でもある。

 人魚姫の像を筆頭に、王室の居城アマリエンボー宮殿、昔の船着場であるニューハウン、ショッピング通りストロイエ、そして、遊園地であるチボリ公園まで総歩行6キロ、締めは、幼き頃にたくさんの夢を与えてくれたアンデルセンの像に感謝を想いを告げ、ホテルへの帰途につく。

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つづく

( 2009年8月27日 寄稿 )