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鉄道写真家のボヤキ アーカイブ

2008年06月05日

LEDの恐怖

オレ様は鉄道写真家の山崎友也。先週鉄道のムック本の撮影のために北海道へ行ってきた。
今北海道でもっとも熱いのが旭山動物園。入園者数は年間300万人を超えて上野公園に次いで第2位という、地方の動物園としては驚異的な数字をたたき出している。そしてその旭山動物園に行くための列車が北海道に走っている。その名も「旭山動物園」号だ。
今年から「旭山動物園」号に「オオカミ君」という車両がお目見えしたので、それを撮影するためだ。車体いっぱいに動物の絵が描かれ、車内にも動物を模した記念撮影用シートが設置され、動物園に負けずこちらも大人気だ。
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旭山動物園号とオオカミ君の車内


そのついでに去年の10月からお目見えした特急「スーパーカムイ」も撮影しようと試みる。しかしこれがいけなかった。
最近の鉄道車両の行き先表示やヘッドマークには「LED」と呼ばれる発光ダイオードが多く使われている。こいつが曲者なのである!
LEDは要はもの凄く速い間隔で点滅しているようなもので、それゆえシャッター速度が速いとLEDは写真に写らないのである。しかしこちらは高速で走っている列車を撮影するので、あまりシャッター速度が遅いと列車がブレてしまう。じゃあどのくらいのシャッター速度で撮影すれば写るのかといえば、周波数の違いからかそれはメーカーによって様々で、実際撮影してみないとわからないときたからタチが悪い。
この「スーパーカムイ」もご多分に漏れずLED表示のヘッドマークだ。しかもLEDの表示が、「スーパーカムイ」、「JR」とコロコロ変わる。そのためシャッターを押したときに運悪く「JR」などと表示された場合には、いかに車両やLEDがきちんと写っていても何という特急なのかわからず、今回のムックのような仕事の場合には即失敗ということになる。面倒な列車だ。

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簡単に撮影しているようだが、その裏には苦労が一杯


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1/1000秒だとこのようにきちんと写らない

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きちんと写っても「JR」だと何の特急なのかわからない

何本か撮影して、やっと1/250秒以下でないとLEDが写らないことが判明。
「スーパーカムイ」は30分に1本運転されているのだが、結局キレイに撮影できるまで3時間も費やしてしまった。こんな写真にそんな時間が掛かってしまうと大赤字だ。
やっぱ鉄道写真家って、つらい・・・

投稿者:山崎友也
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2008年06月17日

鉄道可動橋

オレ様は鉄道写真家の山崎友也

みなさんは可動橋というのをご存知だろうか?
いくつかタイプがあるのだが、有名なのはロンドンのタワーブリッジなどの眺開橋といわれるもの。隅田川で使われていた勝鬨橋もこのタイプ。いわゆる船が通ると橋が跳ね上げるしくみだ。
鉄橋にもこの可動橋があり、かつては大阪や佐賀などあちこちでさまざまなタイプの鉄道可動橋があったのだが、現在現役で残っているのは三重県四日市市の千歳運河に掛かる眺開橋「末広可動橋」のみとなっている。先日雑誌の撮影のため、この橋を訪れた。

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跳ね上げ式といっても橋(羽根)は片方の一本しかない。普段この可動橋は船が通ろうが通るまいが橋は上がった状態である。列車が通るときに橋が下がるという変則的なもの。なぜならこの橋を通る列車は貨物列車が一日にわずか5本しかないため、運河を通る船の方が多いからだ。
一方この末広可動橋の南側には道路の跳開式可動橋もある。こちらは車の交通量が多いため、普段は普通の橋として機能しているが、船が通るときには羽根が上がり、車や歩行者は待たされる。可動橋が並んでいるの自体珍しいのだが、かたや上がりっ放し、かたや閉りっぱなしと性格が違うのも面白い。
末広可動橋を実際に通る貨物列車はJRではなく名古屋臨海鉄道という私鉄である。この会社の職員が列車の時間になるとどこからともなく自転車でやってきて(この辺がのんびりしていて笑える)、橋横にある小屋に入り、橋を下げる。

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そして貨物列車が通過し終えると、橋を上げてまた自転車に乗ってどこかへ帰っていく。なんとものどかな光景である。
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訳がわからないのが、夜間休日になるとこの可動橋は橋が閉ったままなのである。この時間帯は航行する船の方が少ないからなのだろうか?

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            夜間は閉ったまんま


なので休日は撮影が大変だ。なぜなら、列車の時間は時刻表で決まっているのだが、この運河を航行する船は貨物船なので時刻表とかなく、いつやってくるかわからない。なので可動橋と船の写真を休日に撮ろうとすると、船が来るまでいつまでもず〜〜〜っと待っていなければならないからだ。来ない日さえあるという!
この日もたまたま休日だったため、朝からひたすら貨物船がやって来るのを待ち続けた。待つこと4時間。この時間が早いのか遅いのかはわからないが、なんとか船と可動橋の絵をGETすることができた。


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         このいちまいに、よ、よぢかん・・・













話は変わって早朝での出来事。
朝まだ暗いうちから起きて列車の通過を待っていた。と、ガタンゴトンと音が聞こえ、踏切の警報機も鳴りはじめた。

するとである!
その音にビックリしたのか、いっせいにその辺にいたカラスが飛びはじめたのである。1羽が飛ぶと2羽、3羽と続き、そのうちもう収集がつけられなくなってしまった。
写真としてはヒッチコックの「鳥」みたくある意味面白いのだが、実際雑誌にはこの写真はリアル+シュールすぎて掲載できない。

そんな訳で、今んとこ講演や写真教室などで笑いをとる時のネタとしてしか使えていない・・・・

画像の確認

2008年09月08日

鉄道ガイドブック製作!

オレ様は鉄道写真家の山崎友也

このたびオレ様が撮って書いた全く新しい鉄道情報誌が完成したので、この場を借りて宣伝させていだたきます。




「ちず鉄  1 関東甲信越


山崎友也 著


絶賛発売中!








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地図ページには1/29万の地図に情報を網羅




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ガイドページには特筆すべきネタを詳しく解説




鉄道と地図が融合した全く新しい本、その名も「ちず鉄 1 関東甲信越」がいよいよ発売されました。


今までにないタイプの鉄道情報誌で、私山崎友也が夜も寝ないで昼寝して書いた渾身の一冊です。

地図ページは、29万分の1の地図に沿線の見所や鉄道情報を徹底して盛り込みました。車窓ポイントや鉄道ネタ情報、保存車両や貨物線、車両基地、廃線跡に駅弁情報と、実に多彩な内容になっています。

後半のガイドページでは、「乗る」「撮る」「知る」「食べる」・・・ この4つの鉄道に関するテーマだけにこだわり、徹底して取材をして写真と記事で展開させました。

地図「ミリオン」で有名な東京地図出版より刊行、A5判オールカラー160頁、定価1,365円。


10月には「ちず鉄 2 関西・東海信越」も刊行し、以降6冊のシリーズになる予定です。

鉄道好きのあなたもそうでない人も、見て楽しい使って便利な必ず役に立つ鉄道ガイドブックだと自信を持って言いきります。

みなさん、ぜひお買い求めくださいませ!

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