鉄道の旅(YM/TG)

 

☆☆ 新 幹 線 が 勢 ぞ ろ い ☆☆

 5月19日に小山(おやま)新幹線車両センター(栃木県小山市)で「東北新幹線大宮開業30周年記念基地まつり」が開かれた。JR東日本の主な新幹線が集合するという、鉄道好きには垂涎のイベントで、1,200人の募集に対し2万人の応募があったという。

 残念ながら、私は仕事で行けなかったが、あきらめきれずに帰りにそのセンターの横を通ってみた。すると、イベントは終了していたが新幹線はまだ勢ぞろいしており、沿道では多くの鉄道ファンが新幹線に見入っていた。

 

☆☆  撮 り 鉄 が つ く る 輪  ☆☆

 早速、私もその場に加わり、イベントの様子を聞き出そうと、そこにいた若い撮り鉄に「会場には入れたんですか?」と尋ねてみると、意外な答えが返ってきた。「抽選にハズレたので外から見てたら、地元のおばちゃんが『入場券があるから一緒にどうぞ!と誘ってくれたんです。」とうれしそうな顔。見知らぬ人が年代を超えて、あっという間に親しくなれるのも、鉄道ファンならではだ。

 話し込んでいると、そこへ若いお母さんが幼児を自転車に乗せてやって来た。そして、金網のすき間から新幹線を覗き込んでいると、撮り鉄の一人が「これに乗ると、よく見えますよ!」と脚立を差し出した。その親子は、遠慮しながらも脚立を借りて、塀の上から新幹線を見渡すと「ワァー、すごい!」と連発し、大喜びだった。お母さんが何回もお礼を言っていると、別の撮り鉄が、持ち合わせていた新幹線の写真をその子供にプレゼントしていた。

私も脚立を借りて「新幹線のパノラマ」をパチリッ!

 こんなふうに、わずかな間に新幹線を取り囲みながら人の輪が広がっていった。

 

☆☆  新 幹 線 あ り が と う !  ☆☆

 撮り鉄と地元の人たちが自然にふれあうという、なんとも和ましい風景を目の当たりにした。鉄道を介すると、見知らぬ人たちが、一瞬にして親しくなってしまうから不思議だ。

 私は、旅の最大の楽しみは、その土地の人たちとのふれあいだと思っているが、それを実感した出来事だった。新幹線が取り持つ縁で、多くの人たちがこの町を訪れ、笑顔で交流した1日であった。

 

イベントを終え、持ち場に帰る新幹線!

( 2012年9月9日寄稿 )

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