旅行者の足としてのバス(TG)

 3月23日朝、栗原市築館町からバスを利用して東北本線石越駅へ向かった。

 まず一ノ関駅まで行き、大船渡線の快速列車「スーパードラゴン」に乗り気仙沼駅で下車。この快速列車は以前は2両で運行していたが、ダイヤが改正されて今は1両で運行していたがが、乗ってみると意外に利用客が多くいて、立ち客も眼についた。

 気仙沼駅で乗り継ぎするバスは発車まで2時間ちょっとあり、駅から歩いて20分ほどのところの仮設店舗で昼食をとることにした。今は地元でお金を使うのもボランティア活動の一部であるという思いも働いて、店を探した。仮設店舗とは言え、ここに店舗を構えるためには審査が必要であり、大変だったらしい。私が探して入ったお店は震災直前にようやく開店にこぎつけた状況であり、開店の案内状を用意していたころのことだったという。お店の方いわく、「震災前の営業実績がないお店は、最初の仮設店舗申し込みができなくて、たまたま入る予定の人が他の場所に店舗を見つけたので、運よく入れて開店できたと」話してくれた。

 1枚目の写真はこのお店で食べたランチメニューで、ホタテグラタンと鶏肉の照り焼きのセットメニューで、スープとサラダ、ご飯かパンと、コーヒーが付いて980円。とても美味しかった。

ホタテグラタンと鶏肉の照り焼きのランチメニュー

 発車時間に合わせて気仙沼駅前に戻り、駅前付近にあるバス停で、一ノ関駅発盛駅行きのバスに乗り込んだ。

 2枚目の写真でご覧の通り、車両は観光バスタイプである。乗客は結構多かったが、そのほとんどは陸前高田市や大船渡市まで下車してしまう。この路線は一ノ関からの主要路線になっていて、一ノ関から気仙沼間なら1日7本ある。しかし気仙沼から盛駅までは1日2往復しか運行されていない。

一ノ関駅発盛駅行きのバス

 私は前の座席に陣取っていたので、降りるお客さんが一ノ関起点で表示された運賃を払っている様子がよく分かった。震災前、一ノ関から鉄道が繋がっている時に利用いるお客さんが、今どれだけ代行バスに頼っているのか実感できた。しかしこの代行バスが走るルートは、国道45号線上を走り、国道45号線から離れている地域にはバスが走っていない。ちなみに気仙沼―盛間の運賃は1060円、一ノ関―盛は1780円である。

 この後私は宮古から釜石まで、代行バスを利用して三陸海岸を北上したが、その様子は次回で…。

 

( 2012年6月21日 寄稿 )

 

『鉄道代行バス紀行② 岩手県盛駅から釜石~宮古へ』は2012年6月27日寄稿

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