観光による地域振興(NZ)

<仙丈ケ岳(せんじょうがたけ)>

あれに見えるは仙丈ケ岳! 深田久弥氏が名著「日本百名山」の中で「何よりその姿がよい」と称賛している山だ。

ここは長野県伊那市。南アルプスと中央アルプスを臨むこの展望都市は、“パノラマ伊那市”と呼ばれている。

アルプスにはさまれ“伊那谷”という盆地だけれど、天竜川が町の真ん中を流れ、広々としていて、閉そく感は全くない。

「桜越しに見る仙丈ケ岳」

<展望都市を巡る旅>

この展望都市を、日の出から日没まで、カメラ片手に東から西へ。つまり、太陽を背に移動しながら、ファインダー越しに山々を眺める。スポットライトを浴びる山の姿を一日中楽しむ旅というわけだ。

水平に移動するだけじゃなくて、南アルプスをくだり反対側の中央アルプスへ登りながら、上下左右、縦横無尽に動き回り、立体のパノラマが楽しむ。これまでに撮り溜めた四季折々の山の姿を、朝から夕方までの一日の動きにまとめてみた。

まずは、朝日を浴びる中央アルプスを眺めた。大空の雲は、師走に冠雪した山から舞い上がる雪のように見える。盆地の伊那谷が広く見えるのは、広々とした空に覆われ、そこを流れていくたくさんの雲があるからだろう。

「雲は山から舞い上がる雪のよう!」

 

<アルプス的ソースかつ丼>

さて、昼を過ぎたところで、天竜川沿いの食堂に入った。そこではご当地のB級グルメ“ソースかつ丼”を堪能した。この店のソースかつ丼はボリューム超満点! アルプスのごとくカツが山盛りで、このままではご飯にありつけない。重なるカツをフタに移してから食べ始めるのが流儀だとか!

「アルプス的ソースかつ丼!」

<桜と雲と山>

午後からは、南アルプスから天竜川に流れ込む“三峰川(みぶがわ)”に沿って道をくだり、東に向かって移動。堤に咲く古木の桜を、中央アルプスを借景にしてシャッターを切る。川沿いに吹き抜ける風に、桜の枝が静かになびく。

伊那谷から空を見上げると、雲がゆっくりと流れていく。しばらく眺めていたが、ここはまさに“雲の博物館”だ。

「桜と雲と中央アルプスと」

<花より団子?>

気が付けば小腹がすいてきたので、町中のだんご屋さんでちょっと一服。こちらもボリューム満点、横から見るとまるで山並みのようだ。

「花より団子?」

 再び車に戻り、中央アルプスに登っていくと、反対側には南アルプスが広がる。

「静寂の中の仙丈ケ岳」

<ピンクに染まる山>

お日さまが西に傾いてくると、仙丈ケ岳が夕日に照らされ、雪化粧した南アルプスの山々とともにピンク色に染まり、“パノラマ伊那市”はクライマックスを迎える。真冬には伊那谷も白く染まり、静かに夜の帳が降りていく。

「夜の帳が降りていく」

<旅の終わりに>

山を眺める一日が終わり、夜の街に繰り出してみる。伊那市には居酒屋も多く、土手八丁と呼ばれる界隈がにぎやかだ。そこではこれまた、ご当地B級グルメの“ローメン”を味わう。羊肉と野菜を炒めて、蒸した中華麺を合わせた料理で、店によって味もさまざま。お酒を飲む前に食べるのか、あがりのラーメン代わりに食べるのかは人それぞれらしい。

「焼きそばでもなくラーメンでもないローメン」

山を見て目が癒され、地元料理を食べてお腹が満たされる。景色も味もまさにパノラマな一日だった。登山家としても著名なウォルター・ウェストンもこの地を訪れている。彼の目にはこの展望都市がどのように映り、そして宿では何を食したのか。

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