景観・暮らしを柱とする新しい観光地の在り方(MR)

2013年10月13日付寄稿記事に続く

 

●松崎の水門工事は着工されていないが

 


 伊豆松崎町の那賀川河口の巨大水門計画は、東日本大震災前から計画され、「旅ジャーナリスト会議」や、機関紙「トルヌス」でも、たびたび取り上げられているテーマである。「那賀川河口水門を考える住民の会」を結成し、景観や自然環境面から反対している豊崎一雄さん(豊崎ホテル)を訪ねた。水門工事は行われてはいないが、県が白紙撤回していないので、町長側は進めているという。もともと東海地震を想定し、6メートルの高さの防潮堤と(防潮堤はすでに作られている)水門を計画し進められてきたが、那賀川の水門は漁船や遊漁船を通すために、仕切りを上下の移動式にするので、高さが巨大なものになり、松崎港の風光を悪くし、水質の変化で、川海苔などの生育にも影響を与えることが考えられ反対してきたものだ。

 

しかし、東日本大震災で、状況が変わり、とりわけ南海トラフトを原因とする東南海地震においては、新聞報道によれば、松崎は、20.7mの津波が予想されており、とても6mほどの防潮堤や水門では津波を防げない。しかも、東日本大震災で多くの消防団員が水門締め切りに努力し、水死した現実から、今後多くの災害地では、消防団員による水門締め切りよりも、住民の高台への避難誘導をその仕事の第一にしたという情報も多い。地元の人も、松崎の湾内に波消しブロックを増やしただで、湾内で名物の芭蕉イカが釣れなくなったといっていた。風景、自然環境保護、何よりも安全のために、高台避難を第一とした方向に進んで欲しいと願った。

 

松崎の豊崎ホテルで、豊崎さんから水門工事の現状説明を受ける

 

水門と地震の関係について夜遅くまで論議

 

伊勢エビ祭りも始まり、テーブルには伊勢エビの刺身も

 

那賀川河口の水門予定地を見学

 

 

(  2013年10月20日 寄稿 )

 

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