地歴と旅(KK)

 

浅草寺本堂

 

日本の観光地を代表する浅草。雷門から仲見世はいつも観光客で賑わう。人の流れに身をまかせ、江戸の風物を現代に置き換えて味わいながら歩くと本堂前へ到着する。日本人に混じり多くの外国人観光客までが、お賽銭を上げて祈っている。祈っているのか、形式上ただ手を合せているのかは定かでない。お参りがすむと、左手にある五重塔へ行ったりする。見物には事欠かない。

五重塔

 

しかし、傍らにある「鳩ぽっぽ」の歌碑には、日本人も興味がないらしい。歌碑を読まずに、しかもあまり深く考えないような、カップルや若者のグループが時々記念撮影をしている。果して何人の人がこの歌碑を理解しているのだろうか。勿論、外国人観光客は歯牙にもかけない。

鳩ポッポの歌碑

 

 

●作詞者、東くめは何度も地元の寺に足を運んだ

東(ひがし)くめ東京で生まれた。明治30年(1897)、東京音楽学校を卒業。この時、2年下の後輩に滝廉太郎がいた。

音楽学校を卒業した東くめは、東京府立第一女学校(現在の白鴎高校)の音楽教師となる。

東くめは地元の浅草寺へは何度も足を運んだことであろう。筆者の母親も府立第一女学校に通っていたが、同級生で机を並べていた故沢村貞子(女優)と浅草寺には良く遊びにいったと話していた。私も子供の頃、浅草寺に興味はないが、仲見世であんこの入っていない人形焼と雷おこしを買って貰うのが楽しみであった。

浅草寺の屋根には鳩が沢山いた。当時は鳩にやる豆を売っていた。現在ではやたらに餌をやらないためか、豆の餌売りは見当らない。

東くめは屋根にいる鳩に向って「お寺のやねから下りてこい」と詠っている。戦前の長閑な浅草寺の情景が目に浮かぶ。2年後輩の滝廉太郎が作曲した童謡の名曲で、観光地となっているが童謡の里でもある。

 

雷門からの東京スカイツリー

( 2013年12月15日 )

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