空の旅(MS/AR)

個人旅行が多い私にとって空港から市街地までの足は重要です。いくら重たい荷物があっても高いタクシー代は払えません。その点、昔と違って大きな都市では空港と市街地を結ぶ鉄道が普及してきました。いくつか比較をしてみると成田空港と都心部を結ぶJRの成田エキスプレス、京成スカイライナーは本数も限られ所要時間も平均1時間とあまり便利とはいえません。

 

まずご紹介するのはイギリスの空の玄関口ヒースロー空港とロンドン市内(パディントン駅)を結ぶ“ヒースローエクスプレス”です。早朝5時台から15分間隔の運転で所要時間はわずか15分。運賃は片道20ポンド(約3,200円)、往復利用すると34ポンド(約5,400円)です。英国政府観光庁のホームページから日本で事前に購入することもでき、円建てで片道2,940円、往復が5,000円(為替レートにより変動します)と割安です。日本のグリーン車のような特別車両がありますが15分間ではあまり意味がないような気がします。

 

“ ヒースローエクスプレス ”

 

ヒースロー空港とロンドン市内を結ぶヒースローエクスプレス、ユニオンジャックのカラーリングが目を引きます。
 

鉄道といえば踏切がつきものですが、世界でも珍しいのがこの踏切です。鉄道と道路ではありません。

 

” 踏  切 ”

 

場所はイベリア半島の最南端、イギリス領ジブラルタルにあるノース・フロント空港です。スペインの一角を間借りしているので国土が狭く、滑走路が国道を横切るため飛行機の離着陸時は国道の踏み切りの信号が赤になり、遮断機が下りてきます。スペインと行き来する人や車は滑走路を横断することになり、普段経験できない滑走路上のワンショットを収めることができます。
 
 ちなみにこの空港から市街地までは徒歩30分(もちろん滑走路を横切ってです)の近さなので鉄道はありません。

 

最後にウィーン・シュヴェヒャート空港とウィーン市内を結ぶCAT(シティ・エア・トレイン)です。5時台から30分間隔の運転で所要時間は16分。運賃は片道11ユーロ(約1,450円)、往復割引で17ユーロ(約2,200円)と安価です。市内のターミナルはウィーン中央駅(ウィーン・ミッテ)ですが特設ホームがあり乗り場が一般の列車と違います。またCAT(シティ・エア・ターミナル)が併設されていてほとんどの航空会社のチェックインが可能で、荷物を預けることもできます。

 

” CAT(シティ・エア・トレイン) ”

 

ウィーン空港と市内を結ぶCAT。機関車を付け替えませんので空港から市内までは推進運転になります。
 
 

東京駅の赤レンガ駅舎が復原されて脚光を浴びたように欧米には文化財のような駅舎がたくさんあります。例えば、オランダのアムステルダム中央駅やニューヨークのグランド・セントラル駅は映画でも紹介されています。ツアーではなかなか訪れることがないので自由時間にぜひ足を運んでみてください。ウィーンやロンドンでもし半日の余裕があれば十分、空港を往復して“プチ世界の車窓から”を楽しむことができます。

 

( 2013年3月20日 寄稿 )

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