高遠城址公園で満開のサクラを見てきました

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4月13日(金)、伊那市へ招かれ、高遠城址公園へ行き天下一品と謳われている満開のサクラを見てきた。
首都圏などから招かれた「ふるさと大使」10人余を乗せたバスが午後3時に伊那市役所を出発、予想していた交通渋滞も無く、30分後にはもう入園できた。
この日は曇天で、しかも夕方にかかっていたので、青空や雪山との色のコントラストには乏しかったが、真下から仰ぐ淡いピンクの色はなんとも形容しがたい美しさ、園内には明治8年(1875)に植えられた老木もあるが、四季にわたってサクラを手入れする3人の桜守のお陰で、若木に劣らない、大振りで見事な花をつけている。
高遠のサクラは「花が咲く」というより、まるで果実のように「花がたわわに生(な)る」というほうが当たっている。それほどに1,500本のコヒガンザクラが丁寧にケアされているのだ。満開のときに遠くから見る公園は文字通り町並みの「花冠」に見え、「地上の楽園」とはこういうものかと思わせ、木の下に立って花を仰げば、酒が無くても気分はもはや酩酊状態だ。
昨年3月末、高遠町は長谷村とともに伊那市と合併したが、それまで高遠町長だった伊東義人氏が一行の案内を務め、要所要所で歴史、サクラの養生、アルプスの展望、秋の紅葉祭りなどの説明があり、一層興味深く「お花見」ができた。
この季節に入園する来客数予想は約35万人、例年よりほぼ一週間早い開花であるが、今はインターネットで開花時期を調べて全国から来るので、集中度は以前より高いという。この時期だけの入園料500円はすべてサクラの保全のために使われ、翌年に備える。これこそシビック・トラストの一種であるというべきであろう。
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公園北側の出口に高遠美術館があリ(公園への入場券で入館できる)、その近くに伊東前町長が「園内で色も形も一番美しいサクラ」とする巨木が花を一杯に付けて枝をひろげていた。当日は枝が揺れるほど強い風が吹き渡っていたが、花はしっかりと付いて離れるようなことはかった。そして予想された通り、その週末が最高の人出で賑わったと聞いた。
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高遠美術館の休憩室からは公園のサクラと、晴れていれば中央アルプスが望める。
投稿者:森田芳夫
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