サヨウナラ日本一長い駅名

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本日、5月21日、日本一長い駅名で知られた「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」が「松江イングリッシュガーデン前」に改称し、6年あまりで日本一の座を明け渡すことになりました。長い駅名というと観光客誘致の町おこし・村おこしもあって何度も記録が塗り替えられました。1990年11月18日、茨城県の鹿島臨海鉄道で開業した「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」は22文字で日本一を名乗りましたが、2年後の1992年4月1日には、熊本県の南阿蘇鉄道で「南阿蘇水の生まれる里白水高原」が開業。かな表記では22文字で同じでしたが、正式表記が一文字多いため、こちらが日本一となりました。もっとも車内放送などでは「白水高原」と省略していたのも知られています。
ところが2001年4月2日に島根県松江市でルイス・C.ティファニー庭園美術館の開館に伴い、一畑電鉄古江駅を「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」に改称しました。かな表記23文字で日本一の座を手に入れたのです。この美術館、元は名古屋市瑞穂区の「ザ・ステージ」内に「ルイス・C.ティファニー美術館」として開館していましたが、松江市の熱心な誘致で移転したのです。
だが、その後の美術館の建設や報道についてひと悶着あったようで、入館者数の減少に歯止めがかからず、2007年3月31日をもって肝心の美術館が閉館に至ってしまいました。このあたりの事情は美術館側が出した「美術館の閉館及びその原因について」に記されており、松江市と美術館を運営する会社(グレコ・コーポレーションと堀内不動産)との信頼関係は回復されそうにありません。
結局、日本一の座は再び「南阿蘇水の生まれる里白水高原」となりました。現在、堀内不動産が松江市に対し、約47億円の損害賠償請求を求める民事訴訟が進行していますが、せっかくの美術館の貴重な展示物が公開されないのは残念です。いっそのこと再びナゴヤに戻り、こちらの沿線で「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」を開業しないかな。ナゴヤ人は日本一が大好きなのだから……。
投稿者:管理人
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