『風林火山』第44回「信玄暗殺」

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開いた口が塞がらない茶番劇とは今回の物語です。
宇佐美定満が平蔵を使って今川への使者に立ち、出家した頼重の遺児・寅王丸に信玄の殺害をうながす。平蔵が駿河に出る前に妻のヒサが「無事ですまないし、それでは平蔵が寅王丸を殺すことになる」と図星をつく。この図星にしたいがためにこの可能性の低い暗殺劇をしかけたのでしょうか。だったら定満が従える軒猿でも使ったほうが確率は高いでしょうに。
本来の寿桂尼だってこんなアホなことは考えないでしょうに。寿桂尼は出家して長笈を名乗る寅王丸に「父はそなたが継ぐと思って自害した。姉は殺されたも同じじゃ」などといって寅王丸をそそのかすくせに、援助は全然しない。武芸の心得もない寅王丸が信玄を暗殺できると思ったのでしょうか。しかも寅王丸は家族のいる平蔵を退かせ、単独で実行しようとする無計画さ。
御琴姫に近づいて話をするといったって、偽名も使わず長笈を使うものだから信玄は最初から知っているし、肝心の平蔵は寅王丸を連れ出したにもかかわらず、太吉と源助に見つかり、挙げ句、ヒサの図星に気づき「寅王丸を助けてくれ!」と勘助に言い出す始末。だったら最初からこんな計画にのらなけれないいのに。で、肝心の寅王丸はもちろん失敗。せめてここで成敗されていればまだましだったのですが、なぜか信玄は不動明王の前に寅王丸を連れていきます。ここでいきなり義信がしゃしゃり出て、寅王丸は「すべてをさらけ出す」などアホなことを言い出す。いや、いっそのことすっぽんぽんになればいいものを、不気味に義信に近づき、義信の短刀を奪って襲いかかり、それをかばった萩乃が死亡。それでもなお、まだ成敗せず、信玄は「寺に閉じ込めておけ」と言ってるし、太吉は平蔵に家族がいるからと逃がし、勘助はぶん殴るだけ。あ~、こんなくだらん暗殺の企てに1話を使ってしまうとは。まだ勘助とリツのラブコメにしたほうが……。だから子どもはどうするんだよ勘助!
史跡紀行では山梨県甲府市の甲斐善光寺と東光寺を紹介していました。東光寺は行けなかったのですが、甲斐善光寺は昨年8月に取材していますので写真とスタンプをUPできます。お寺でも御朱印以外に参拝記念スタンプがあります。宝物館もあるし、門前には茶店もあってなかなかの賑わいをみせています。甲斐善光寺へはJR身延線の善光寺駅が最寄ですが、ここは無人駅なのでスタンプはありません。その代わり中央本線酒折駅は甲斐善光寺を印影にしています。善光寺駅から徒歩10分、酒折駅からでも徒歩15分ぐらいでしょうか。東京方面から向かう場合、甲府で身延線に乗り換えるより、酒折駅のほうが便利でしょう。
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投稿者:管理人
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