Mickey 小暮の英国ほっつき歩記  by 小暮 幹雄

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『結びの伝道師』を自称している私が所属している、国際的ロープ結びの専門家集団であるThe International Guild of Knot Tyers(略IGKT=国際結紐師組合)の会員である。今年も組合の年次総会へ出席するのが主目的で英国内をほっつき歩く旅をしてきた。

因みに、IGKTは31年前の1982年に英国で設立されて、会員は現在、英国を主に、アメリカ、カナダ、オーストラリア、オランダ、ドイツ、イタリア、フランス等に1800名弱いて、私は2000年に日本人会員第1号として加入が認められた。

IGKTの総会は、毎年5月に年次総会を、10月には半年総会を開催しており、昨年の春の総会はイングランド西北部のLIVERPOOL近くのHOYLAKEで開催され、私も参加した。ここ数年は春の総会だけに出席していて、今回で連続7回目の参加であり、英国への上陸は11回目となった。

 

今年のIGKT総会は、オックスフォード大学とケンブリッジ大学のボートレース(ヘンリーレガッタ)で有名な、テームズ河上流の、HENLEY ON THAMSの街にあるRIVER & ROWING MUSEUMで、5月10日から12日まで開催された。

テームズ河上流風景

 

5月8日に成田を発って、現地時刻同日夕刻にLONDON PADDINGTON駅近くの馴染みのホテルにチェックインしてすぐにベッドイン。9日はロンドン市内で、恒例によりバッキンガム宮殿前で衛兵交代式を見た後、BOOK HUNTINGをして、かなりの収穫を得た。

バッキンガム宮殿前で衛兵交代式

10日午後にLONDON PADDINGTON駅からOXFORD行きの鈍行列車に乗り、ロンドンの西方のREADING駅の一駅手前のTWYFORDで盲腸線に乗り換えて、3駅目の終点駅であるHENLEY ON THAMSで下車。予約してあるB&Bにチェックインしてから会場入りすると、既に会場に集まっているメンバーのほとんどは顔なじみの常連であった。1年ぶりの再会に女性会員は抱きついて頬刷りをしてくれるので、慣れない私は少し照れてしまった。6時からは町のレストランで会食。B&Bまでは20分ほど歩いて帰った。

 

TWYFORD駅

 

TWYFORD駅で乗った列車

 

11日は11時から総会で、前々会長のKEN氏は議長を務めた。事業報告、会計報告、事業計画案、予算案審議などを審議し、執行部役員改選を行った。

総会風景

 

今年は同日、カリフォルニアのロングビーチに停泊している豪華客船のクイーンメリー号にアメリカ各地の支部会員が集い、英国会場とインターネットを通じて役員承認などを行った。そのために、通常は100名程が集うが、英国会場へは約50名が、米国会場へは40名が集った。

 

7時からは恒例のIGKTディナーが開かれ、私は今回議長を務めた前々会長のKEN氏の隣の席に無理やりに座らされてしまった。メインテーブルの中央なので光栄の限りである。

 

ディナーでのメインテーブル

 

IGKTの総会終了後は、毎回、ロンドン市内をほっつき歩くのを常とし、大英博物館やフリーメーソン本部内の博物館見学をし、CITYやコベントガーデン周辺を散策した。また、大好きな本屋巡りをして、ロープワーク関係書、ボーイスカウト関連やアウトドア関係書などをBOOK HUNTINGをした。

 

今年も地下鉄を利用して、あちこち気の向くままにほっつき歩いて買い物をしたために、帰りのバッグは来た時より重たくなってしまった。

 

1週間の短い旅であったが、満足のいく旅であった。

 

( 2013年5月26日 寄稿 )