里山さんぽ  by 野﨑 光生

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<里山へ>
 澄んだ空気の中、里山を散歩するとなぜか心が和みます。
 栃木県南部には平坦な土地が多く、田んぼや畑そして平地林が共存し、里山が広がっています。

 

里山の風景 色のコントラストも美しい

 

 

<わらぼっち>
 この時期は稲刈りもほぼ終わり、あちこちに「わらぼっち」が並んでいます。わらぼっちとは、稲わらを束ね、円錐状に置いたものです。
 遠くから見ると整然と並んでいて幾何学模様が美しく、近くで見ると一つひとつの表情が微妙に異なり、生き物のようにも見えて愛嬌すら感じてしまいます。

 

わらぼっち

 

 

<にんじん畑>
 隣の畑に目を移すと、足下からにんじんの葉が青々と伸びています。苗が一直線に並んでおり、その先には街の家並みがぼんやりと見えてきます。どこまでが里山で、どこからが街なのでしょうか。

 

足下には、にんじん畑

 

 

<里山が旅の目的に?>
 地方では当たり前の風景ですが、都会では珍しいのでしょう。写真を見た都会の友人からは、「のどかな風景で、心が休まる」との感想をもらいました。
 私にとって「里山さんぽ」は日常の一部ですが、都会の友人にとっては小さな旅の目的になるかもしれません。

 

 

 

( 2014年10月22日寄稿 )