2009ヨーロッパ鉄道旅日記10  by にわ あつし

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オスロ

 短い時間で名残惜しいストックホルムに再来を願って、国際線ホームからオスロ行き列車に乗り込む。オスロまでの直通列車は昼間2本しかなく、我々が乗り込む午後2時半発の列車がなんと最終便である。

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 今回オスロ行き列車は座席指定をしていなかったため、指定チケットを持つ客が落ち着くまで空席を確保できず、大変苦労した区間である。座った車両は、動物も一緒に乗車できる専用車両で、隣りの座席ではペットの犬が足元から顔をだしていた。

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 オスロの宿は中央駅の真ん前で、駅側の窓からは、引っきりなしに発着するトラムの音が聞こえてくる。オスロでは念願であった、グスタフ・ヴィーゲランの彫刻があるフログネル公園を真っ先に訪れる。広大な園内は、モニュメントである高さ17mの「モノリス」の男女121人が絡み合う壮大な彫刻を中心に、人気ある赤ちゃんの像「おこりんぼう」など、200体以上の人物彫刻が並ぶ壮大な野外美術館。豊かな肉体美と知性あふれる表情、そして、それぞれに喜怒哀楽の物語を表現している像の魔力に、無我夢中でシャッターをきっていた。

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つづく

( 2009年9月10日 寄稿 )