ヨーロッパ鉄道旅日記(NW)

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2009ヨーロッパ鉄道旅日記11 by にわ あつし

  • 2009.09.15

ベルゲン急行  オスロからノルウェー第2の都市ベルゲンまでは、スカンジナビア山脈を越えて行く路線だ。この区間489kmを走る急行列車が通称「ベルゲン急行」と呼ばれる。    標高1303mの路線最高地点に広がるハルダンゲルヨクル氷河の氷雪地帯をピークにして、見え隠れするフィヨルドや、緑豊かな高原地帯など指折りの絶景を走る、世界中の鉄道ファン憧れの路線である。我がツアーも、フィヨルド観光とともに期待ワクワクで、ベルゲン急行に乗り込む。濃紺にシルバーツートンの精悍なマスクの列車は、ほとんどが2等車両の編成だが、木目の内装に暖かそうなモケット地シートの車内は、心地よい旅を提供してくれる。むしろ、スウ […]

2009ヨーロッパ鉄道旅日記10  by にわ あつし

  • 2009.09.10

オスロ  短い時間で名残惜しいストックホルムに再来を願って、国際線ホームからオスロ行き列車に乗り込む。オスロまでの直通列車は昼間2本しかなく、我々が乗り込む午後2時半発の列車がなんと最終便である。  今回オスロ行き列車は座席指定をしていなかったため、指定チケットを持つ客が落ち着くまで空席を確保できず、大変苦労した区間である。座った車両は、動物も一緒に乗車できる専用車両で、隣りの座席ではペットの犬が足元から顔をだしていた。  オスロの宿は中央駅の真ん前で、駅側の窓からは、引っきりなしに発着するトラムの音が聞こえてくる。オスロでは念願であった、グスタフ・ヴィーゲランの彫刻があるフログネル公園を真っ […]

2009ヨーロッパ鉄道旅日記9  by にわ あつし

  • 2009.09.05

ストックホルムへ  朝6時。白夜に近い季節は陽が昇るのも早く、空はもう明るい。コペンハーゲン中央駅の構内は旅行客の活気に溢れていた。今日はスウェーデン・ストックホルムを経由してノルウェーの首都オスロまで、1,219キロの鉄道旅。ストックホルムまでは、スウェーデンが世界に誇る高速列車X2000に乗車できるのが楽しみだ。  予約してある1等指定席は朝食付き。木調のやさしさをふんだんに使った車内のインテリアは、北欧風のモダンな雰囲気を湛えている。座席テーブルでは、パソコンを開く乗客が目立ったのが今回の特色かな?  ドイツ、フランスのICEやTGVなどの高速列車に比べると揺れが大きく感じるが、コペンハ […]

2009ヨーロッパ鉄道旅日記8  by にわ あつし

  • 2009.08.27

コペンハーゲン    アンデルセンの故郷デンマークは、世界に誇る福祉優先の国。残念ながら、到着したコペンハーゲンの中央駅の第一印象は、意外に雑然としていて、福祉国家にしては汚く感じる。ホテルのチェックインを済ませると、さっそく市内観光に出発だ。  中央駅からS-TOG(国電)に乗り三つ目のオスタポート駅に移動。市内から近郊までを結んでいる国電は、自転車ごと乗車ができる。自転車も公共の乗り物として、専用道路も整備されているデンマーク。市内に120カ所程ある、乗り降り自由の無料レンタルスタンドの自転車を利用し、また自転車ごと国電で移動することにより幅広く行動ができる。通勤地獄には無縁の国電事情は羨 […]