2021年

地図の楽しみ(後編)
   自分で作る手描き地図
     ~デジタルマップ全盛の時代に、手描きのアナログ地図を楽しむ~

旅ジャーナリスト会議 野﨑光生

  • 2021.12.12

「足利よりみちMAP」を手に、まちへ旅に出よう!      アナログ地図を楽しむ市民活動  「足利よりみちMAP」というアナログ地図を楽しむ市民活動が、栃木県足利市で進められている。  デジタルマップ全盛の時代に、市民が中心となって「手描きのアナログ地図」を楽しもうという内容だ。    ふとしたきっかけで、活動を知る  私がこの活動を知ったのは、足利市で毎年開催される「あしかが映像まつり」のポスターを見たのがきっかけだった。  そのポスターには、足利市の「まち中(なか)」を俯瞰した立体的な地図が描かれていた。  とてもよく描かれていて、私はそれを見て久芳勝也(くば […]

地図の楽しみ(前編)
  旅先で出会った絵地図
   ~デジタルマップ全盛の時代に、手描きのアナログ地図を楽しむ~

旅ジャーナリスト会議 野﨑光生

  • 2021.07.24

 絵地図に誘われる旅  信州の旅先で見つけた絵地図に誘われ、旅程を変更した。  高速道路を使うのをやめ、江戸時代に栄えた街道をたどり、峠を越えた。その絵地図は、すべて手描きで温かみがありながら、正確な位置情報も配慮されており、最良の旅先案内人となった。  デジタルマップ全盛の時代ながら、こうしたアナログ地図を過去のものとせず、これからも旅の友であり続けてほしい。    そうした思いが通じたのか、足利市で「手描きの地図で町を活性化しよう!」という若者たちのグループに出会い、「まだまだアナログ地図も捨てたものではない」と元気づけられた。    今回は前編として「旅先で出会った絵 […]

アート鑑賞を紀行文に!
  ~美術家 友成潔の作品を旅する~

旅ジャーナリスト会議 野﨑光生

  • 2021.07.31

 旅とアート鑑賞 <旅先の風景>  旅先で、移りゆく風景を眺めるのは情緒があって楽しいものだ。  美しい景色だけではなく、見たこともないような不思議な光景に出会うなど、変化していく風景を見るのは旅の醍醐味である。    前衛美術家 友成潔(ともなりきよし、1942年生)氏の作品は独創的で、時代とともに、あるいは時代を追い越しながら作風が変化していく。あたかも、それは旅先で風景や天気が変化するようであり、作品を見ていて、感動したり、驚いたり、作品のメッセージを考えさせられたりの連続で、見る者を飽きさせない。  氏の作品の世界を楽しみながら旅してきた30年余りの道のりを、紀行文のように記 […]