和歌山県・新宮市を訪ねて(2日目)by 有田 慎二

  • 2018.10.22

※1日目は2月25日投稿 遠いからなかなか行けない歴史のまちで、寺町、スイーツ、城跡をめぐる 朝一で「神倉神社」と「天の磐盾(ゴトビキ岩)」を拝む 1泊2日の新宮ツアー。2日目は朝一番に「神倉神社」へ。 じつはここも初めてではない。 以前、熊野速玉(くまのはやたま)大社を訪ねた際、ついでに足を運んではいる。が、このときは時間がなかったので石段は登らず、残念無念と言いつつ引き返した。そのときから、いつかは「神倉神社」の頂上へ、と思っていた。 いわば念願の地であった。まあ、そこまでいうと大げさだけど。   それから数年を経た今、改めて「神倉神社」の急峻な石段を見上げる。 念願叶ってここへ […]

台湾探鳥会  -雨の日の幸せな物語-   by 弘實 和昭

  • 2018.07.17

6月18日、午前7時に成田空港に集合した。乗客はまばらで、先頭を切って手続きを終え搭乗ゲート前で出発時刻を待つ。待合に備え付けてあるテレビが、大阪北部の地震を伝えている。 震度6弱。近畿地方の交通機関はほとんどストップしている。 死者も出ているという。何という旅立ちなのか。 天気は雨、梅雨前線が台湾から日本へと横たわっている。 その線に沿って小さな台風が北上して日本に近づいていた。 台湾はまだ梅雨が明けず、蒸し暑いはずである。 出発。中華航空で桃園空港に到着。チャーターしたバスに乗り込む。 我孫子野鳥を守る会の台湾探鳥会、参加者は16名。全員65歳以上、高齢者の団体旅行である。 ツアーガイドは […]

あしかがアートクロス  ~ 古民家に棲む ~  by 野﨑 光生

  • 2018.06.25

この不気味な少年はいったい? 何を見つめる 1     通りから歴史を感じる棟門をくぐると、昭和の古民家がどっしりと構える。 玄関先で待ち受けていたのが、その不気味な少年だった。彼はこの家の番人なのか? それとも… 「棟門の先に古民家が」     その少年のまなざしを気にしながら、玄関の敷居をまたぐと、正面の壁からは湧き出すように物体が! 壁から湧き出る! 2     さらに、薄暗い廊下を進んで行くと、階段の上がり口には再びあの少年が姿を変えてたたずむ。彼は番人ではなく、案内人なのか? 彼の見つめるその先は? 3   &nb […]

パノラマ伊那市~山を見る旅~by 野﨑 光生

  • 2018.05.09

<仙丈ケ岳(せんじょうがたけ)> あれに見えるは仙丈ケ岳! 深田久弥氏が名著「日本百名山」の中で「何よりその姿がよい」と称賛している山だ。 ここは長野県伊那市。南アルプスと中央アルプスを臨むこの展望都市は、“パノラマ伊那市”と呼ばれている。 アルプスにはさまれ“伊那谷”という盆地だけれど、天竜川が町の真ん中を流れ、広々としていて、閉そく感は全くない。 「桜越しに見る仙丈ケ岳」 <展望都市を巡る旅> この展望都市を、日の出から日没まで、カメラ片手に東から西へ。つまり、太陽を背に移動しながら、ファインダー越しに山々を眺める。スポットライトを浴びる山の姿を一日中楽しむ旅というわけだ。 水平に移動する […]

「遊子楽しむ」  by 花輪 繁廣

  • 2018.03.12

  小諸なる古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ 「遊子はどんな意味?」「なんで悲しむの?」などと無学無知をさらけだしながら、2月半ばに旅じゃ有志と、小諸の懐古園を散策した。 もちろん遊子とは旅人のこと。若かりし頃「千曲川旅情の歌」「初恋」など島崎藤村の詩はよく読んだのに、すっかり忘れてしまっている。 残雪がまだ小諸城址のあちらこちらに残り、藤村がこの作品を書いた季節は、春には早い、空が寒々としているちょうど今頃だったのだろうか。 今回は地元の旅館が企画する長野の東信濃地方、佐久や小諸の酒蔵をめぐる旅に参加した。最寄駅は北陸新幹線の佐久平、東京から1時間とちょっとで着く。 ツアーに参加し […]

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