Ledの恐怖-山﨑カメラマンの初投稿に寄せて

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 Ledは目を射るかのようによく鋭く色が見え、長持ちし、色変化がすばやく、しかも省エネになるとの謳い文句だが、おかげでクリスマス前になると、屋根から壁いっぱいにテカテカと恥じらいも飾り、むしろ得意になっているように見える家が増えた。
 みんなLedを使った豆電球の集合体であり、電気屋はこれを売り物して、季節商品の目玉にしているかのようだ。
 我が家の周りにも増えた。それらの家を撮ってえみると、撮るたびに光の色分布が違ってしまい、まるで違う家かと思ってしまうほど奇妙な感覚にとらわれる。
 これを列車の先頭に使われると、「カメラマンは泣く」ことが分かった。
 山﨑さんは、この業界トップクラスの売れっ子と自他ともに認め合う名人だけあって、さすが歯切れのいい文章だが、悔しがり方がちょっと甘い。JR各社に物申すスタイル、それも「生活がかかってるぞ」と詰問調でいいのになあ、と思った次第。もうLedを表示に使うような先頭車両は取らんぞ! と各社にいってやればいい。
 ちなみにクリスチャンでもないのに、なぜ、このごろみんなんちは暮れにデコレーションをやるんだかわからない。2年前の12月、クリスマスの本場、ニュルンベルクやミュンヒェン、「きよしこの夜」の賛美歌が生まれたザルツブルクなどを訪ねたが、日本みたいに飾り立てた民家なんて見たことがない。列車の窓からだけでなく、いくら探してもないのだ。ほとんどの家がキリスト教徒なのにーー。
 日本の庶民はどっかおかしい、狂っている。
 そんなに電力が余っていたら、発電のために自然と景観を破壊し、誰もが旅に出る意欲をなくしちゃう風車の建設なんかやめちゃえばいいんだ。そして意味のない電飾に使う電力は、殺人を伴うような痴漢を防ぐため、街灯の増設に使ったほうがよほど先進国にふさわしいやり方ではないか!
 歳をとると怒りが止まらなくなる。でも正論だと思うけど??
投稿者:森田芳夫
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