2018年

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「遊子楽しむ」  by 花輪 繁廣

  • 2018.03.12

  小諸なる古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ 「遊子はどんな意味?」「なんで悲しむの?」などと無学無知をさらけだしながら、2月半ばに旅じゃ有志と、小諸の懐古園を散策した。 もちろん遊子とは旅人のこと。若かりし頃「千曲川旅情の歌」「初恋」など島崎藤村の詩はよく読んだのに、すっかり忘れてしまっている。 残雪がまだ小諸城址のあちらこちらに残り、藤村がこの作品を書いた季節は、春には早い、空が寒々としているちょうど今頃だったのだろうか。 今回は地元の旅館が企画する長野の東信濃地方、佐久や小諸の酒蔵をめぐる旅に参加した。最寄駅は北陸新幹線の佐久平、東京から1時間とちょっとで着く。 ツアーに参加し […]

和歌山県・新宮市を訪ねて(1日目)ーその3ー  by 有田 慎二

  • 2018.02.25

  仲氷店で味わう「並んでも食べたいかき氷」(日経新聞より)   お寺めぐりの途中に立ち寄った、「仲氷店」もぜひ紹介したい。ここは日経新聞が発表した「並んででも食べたいかき氷・西日本編」で第9位の店だとか。9位って微妙!?と最初は思ったけど、西日本全体で9位ならたいしたもんだし、地元の情報誌やガイドブックでは常連といえるほどしばしば取り上げられている有名店。またその店構えがいいじゃない。いかにも昭和の雰囲気で。 冬にかき氷を食べるのもいまや当たり前?と言いつつオーダーしたのは、人気だというスイカ氷。でも、まあ、これは今時の言葉でいえばインスタ映えはするが、せっかくのフワフワ […]

和歌山県・新宮市を訪ねて(1日目)ーその2ー  by 有田 慎二

  • 2018.02.17

  歴史のまちで、歴史を感じる寺めぐり   1泊2日の新宮ツアー。1日目のテーマは“寺めぐり”ということで、宗応寺~瑞泉寺~本廣寺と新宮市内のお寺を巡る。   最初に伺った「宗応寺」は、かの聖徳太子が開創とされる、新宮最古の名刹。約700年前につくられたという聖徳太子像は、赤いはかまをはいた可愛い子どもで、これは聖徳太子の2歳のとき、東を向いて手を合わせ、短いお経の言葉をしゃべった、という言い伝えにもとづいているとか。子どもの仏像というのは珍しい。   それにしても、聖徳太子といえば飛鳥時代、それも大化の改新の前の人ですよねえ?恐らく私がこれまで訪ねた中 […]

和歌山県・新宮市を訪ねて(1日目)ーその1ー  by 有田 慎二

  • 2018.02.10

  遠いからなかなか行けない歴史のまちで、寺町、スイーツ、城址を巡る   仕事柄もあってこれまで全国あちこちを訪ねているが、その中でも一番多いのが和歌山である。 初めての訪和は、熊野古道が世界遺産に登録された2004年。その取材のため熊野古道を歩いて以来、仕事とプライベートを含め、和歌山に足を運んだ回数はかれこれ十数回に及ぶ。 取材で訪れた地を好きになることは多々あるが、その後にプライベートの旅行で、しかも一度ならず二度三度と訪ねた地は和歌山の他にはない。なぜそんなに和歌山が好きかといえば、そのきっかけをつくってくれたHさん(本名でも問題ないと思うが、ここでは本人の了承なし […]

小川金治氏(旅じゃ会員)秘蔵図書贈呈式  by 菊地 正浩

  • 2018.01.12

    ●旅ジャーナリスト会議事務局長小川金治氏は、永年にわたり秘蔵してきた貴重な文献、「奈良六大寺大観・全十四巻」と「古寺巡礼・全五巻」の計十九巻を、奈良県立図書情報館に寄贈した。これを受け、平成29年11月8日(水)、午前11時より、日本橋三越新館前にある奈良県アンテナショップ「奈良まほろば館」2階イベントホールで、関係者により贈呈式が行われた。   旅ジャーナリスト会議はこの慶事に、多賀、菊地、鈴木、有田、水津の5名が参加した 次第は小川氏の紹介にはじまり、贈呈セレモニーとなり、小川氏から奈良県立図書情報館、乾図書・公文書課長に贈呈。小川氏には感謝状が手渡さ […]