伊豆プロジェクト

☆「旅じゃ」現地取材旅行・・・伊豆の細野高原、石廊崎、松崎の景観を考える by 多賀 泰彦

 

 

「旅ジャーナリスト会議」で注視してきた、東伊豆「細野高原・三筋山の風力発電」建設、南伊豆「石廊崎ジャングルパーク放置」問題、西伊豆「松崎港巨大水門建設」問題の成り行きを確認するために、秋の取材旅行(2013年10月7~8日)を行った。
(森田、菊池、稲葉、岡田、多賀、小川の6会員が参加)。

伊豆松崎・民芸茶房のお母さんを囲んで

 

 ●自然景観破壊の三筋山風力発電
 
 三筋山の風力発電は、地元東伊豆町で運動を続ける藤井廣明さんの自宅でレクチャーを受けた後、クルマ数台に分乗し、細野高原に向かった。途中観光用のシャトルバスも利用し、細野高原からは、徒歩で三筋山の山頂(標高821m)まで登った。山頂から河津方向を見下ろすと、すでに工事用の取り付け道路の工事が行われていた。さらに悪いことに、三筋山山頂から大池高原方面、および八丁池口方面の途中まで、ハイキングコースとして著名な「天城三筋山遊歩道」が通行止め(平成27年3月まで)になっていた。細野高原の観光案内板に、東京電力と風力発電機メーカーのユーラスエナジーホールディングス連名の通行規制のお願いなるチラシが置かれていたが、知らないできたハイカーはいったいどうするのだろうか。まさに自然破壊そのものである。

 

三筋山山頂付近から河津町方面を望む。風車の取り付け道路工事が進んでいる

 

現地調査の前に、藤井さん宅で説明を受ける

 

遊歩道も通行止めの看板が

 

天城・三筋山遊歩道の案内板の前で

 

 

( 2013年10月13日 寄稿)

 

●松崎の水門工事は着工されていないが
 
 伊豆松崎町の那賀川河口の巨大水門計画は、東日本大震災前から計画され、「旅ジャーナリスト会議」や、機関紙「トルヌス」でも、たびたび取り上げられているテーマである。「那賀川河口水門を考える住民の会」を結成し、景観や自然環境面から反対している豊崎一雄さん(豊崎ホテル)を訪ねた。水門工事は行われてはいないが、県が白紙撤回していないので、町長側は進めているという。もともと東海地震を想定し、6メートルの高さの防潮堤と(防潮堤はすでに作られている)水門を計画し進められてきたが、那賀川の水門は漁船や遊漁船を通すために、仕切りを上下の移動式にするので、高さが巨大なものになり、松崎港の風光を悪くし、水質の変化で、川海苔などの生育にも影響を与えることが考えられ反対してきたものだ。

 

しかし、東日本大震災で、状況が変わり、とりわけ南海トラフトを原因とする東南海地震においては、新聞報道によれば、松崎は、20.7mの津波が予想されており、とても6mほどの防潮堤や水門では津波を防げない。しかも、東日本大震災で多くの消防団員が水門締め切りに努力し、水死した現実から、今後多くの災害地では、消防団員による水門締め切りよりも、住民の高台への避難誘導をその仕事の第一にしたという情報も多い。地元の人も、松崎の湾内に波消しブロックを増やしただで、湾内で名物の芭蕉イカが釣れなくなったといっていた。風景、自然環境保護、何よりも安全のために、高台避難を第一とした方向に進んで欲しいと願った。

 

松崎の豊崎ホテルで、豊崎さんから水門工事の現状説明を受ける

 

水門と地震の関係について夜遅くまで論議

 

伊勢エビ祭りも始まり、テーブルには伊勢エビの刺身も

 

那賀川河口の水門予定地を見学

 

 

(  2013年10月20日 寄稿 )

 

 

●石廊崎が南伊豆のシンボルとして復活するように

南伊豆の石廊崎には、岬の周辺で進められていた東電の風力発電工事の進捗状況を見に何回か「旅じゃ」としても訪れた。残念ながら灯台をぐるりと取り囲むように風力発電の風車は完成してしまったが、訪ねた日には、肝心の風車が風がないのかあまり回っていなかった。風は風車の都合に合わせては吹いてくれないのである。石廊崎付近から見る山上の白い風車は周りの風景に溶け込めず、違和感だけが残こり、思わずため息が出てしまう。

石廊崎には観光上もう一つの課題があった。それは石廊崎に大手観光会社・岩崎産業の施設だった「ジャングルパーク」が2003年廃園し、その後放置され、荒れ果てたままで、観光ポイントにもならない状態で問題視されていた。地元の岡田会員の説明によれば、近く地元南伊豆町の手で、すべてではないが買い戻され、整備されるという。もちろんジャングルパークとしての復活ではなく、利用方法を検討中だという。
かつて伊豆の海岸美の観光ポイントとして、五指に入っていた大観光ポイントの復活を期待したい。

荒れ果てた石廊崎ジャングルパークの施設

 

残念ながら、石廊崎は風力発電の風車に囲まれてしまったが

 

石廊崎の先端には。雄大な風景が待っている

 

郷土料理の店「おか田」は息子さんの代になったが、魚料理を取り分ける手は見事な岡田会員

 

伊勢エビの鬼殻焼きはうまいの一言

( 2013年10月26日 寄稿 )

 

  

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