はなまるうどんVSどんどん庵

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讃岐うどんのセルフサービス「はなまるうどん」が猛威をふるっています。新宿などの一等地でも、かけうどんの小は税込105円という安さで、しかも天かすと鰹節はトッピングし放題なのですから、究極のデブレスパイラルとでもいうべきでしょうか。管理人も新宿に寄ったついでにおやつ代わりにかけうどんの小をよく食します。最初にかけうどんを注文し、ここに天ぷらなどを自分で乗せてゆくシステムですが、実はこのシステムはナゴヤ国にかなり前から定着していました。今回紹介します「どんどん庵」は、東海地方の人しか知らないと思いますが、セルフうどんのチェーン店です(写真はちくわ天のトッピング)
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株式会社サガミチェーンの子会社として1997年に設立されたようですが、実はそれ以前の1980年代からセルフうどんの店としてナゴヤ国に存在していました。元々は100円うどんがウリで、生麺のうどんをとって自分で1分ほど湯がき、お好みの天ぷらやおにぎりなどをとって最後に甘口・辛口のつゆを自分で入れて清算する方式のうどん屋です。
たしか管理人が中学生くらいまでは100円だったのですが、その後、150円・200円と値段が徐々に上がってしまいました。あと誰が伝えていたわけではないのですが、辛口と甘口のつゆを2:1でブレンドするのがうまいということで、なぜかそれが10歳下の従兄弟まで知っていたとは驚きでした。たぶん皆がそうしていたので自然に覚えたのでしょう。なんと言ってもこのつゆがうどんにマッチしているのです。セルフには生そばの麺もありますが、そばには合いません(好みもありますが)。友人に至ってはつゆをおかわりするという、今思えば顰蹙ものの行為ですが、それほどまでにつゆが美味かったのです。残念なことにこの2種類あったつゆも現在は1種類だけとなってしまいました。
無料のトッピングは、100円時代はネギと天かす。150円になってから鰹節が加わりましたが、近年は天ぷらの売れ行きが悪いのか天かすのトッピングはみられません。はなまるうどんは細かい刻みのネギがあらかじめかかっていますが、どんどん庵はネギが載せ放題ということで、ネギ好きにはたまらないかもしれません。
昔は素うどんに無料トッピングの天かすやかつおぶしなど山盛り入れたものですが、さすがに大人になってくると、天ぷらやおにぎりなどをたくさん加えるので、結構な値段になり、決して安いとはいえないのですが、帰省した時などはどうしても食べたくなり、友人を誘って出かけたものです。
残念ながらこの「どんどん庵」も一番よく利用した店が潰れてしまい、代わりに「はなまるうどん」が国道沿いに進出しています。いくら東海地方に勢力をもつ「どんどん庵」でも、やはり値段の安さには勝てず、合理主義のナゴヤ人はみなこちらになびいていってしまうのです。たぶんスガキヤの関東進出が失敗したように、この「どんどん庵」も東海地方にしか定着しないグルメなのかもしれません。なんたってつゆが濃いので、薄味の讃岐うどんのように大衆受けしないからです。
東京では105円のはなまるしか食べない管理人も、帰省の折には600~700円分の「どんどん庵」のうどんを食べに行く。『一杯のかけそば』ではないのですが、至福の時を体感するものなのです。
投稿者:管理人
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