那覇での楽しみ - 居酒屋「酒仙・ふくろう亭」 -  by 小川 金治

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 那覇の毎日暑い日が続くが、沖縄の夏も日差しが強く暑い。だが、木陰に入ると涼しく、心地よく昼寝をしている人々を多く見かける。沖縄の魅力は暑い夏にあると、勝手に解釈をして昨年の7月下旬に那覇に飛んだ。那覇のビジネスホテルに11連泊し、那覇のサマータイムを楽しんだ。

  那覇の馴染みの居酒屋は、久茂地にある「酒仙・ふくろう亭」。ユイレール駅「美栄駅」の改札を出て、西側の跨線橋を降りた小路の一角にある。7人掛けのカウンター席と、4人が座れるテーブル席が二つのこじんまりとした店で、沖縄に来た時は頻繁に通っている。沖縄家庭料理の店で、美人で素敵なママと、時々店に現れるかわいいオバアが話し相手になってくれる。

 

ふくろう亭店内

 

 

オバア

 

 夏の日差しを一杯に浴びた僕は、ギンギンに冷えたオリオンビールの生ジョッキで生き返る。お通しのゴーヤの酢の物を口中に運び、今日一日を振り返りながら「本日のおすすめ」メニューを横目で追う。肴が決まった頃合いに、カウンターにはキープした泡盛のボトルと、ロックの氷、大きめのグラスが並ぶ。

三枚肉みぞれかけ

 

ヘチマンブシー

 

 この日は戦前沖縄にあった軽便鉄道の嘉手納駅跡を取材していた。

 偶々店に来たオバアに話したら、「修学旅行で名護に行く時に軽便鉄道に乗った。と話し始めた。

 嘉手納から東海岸を通り歩いて名護に着いた。名護は当時電気が無くガス灯だった。と話してくれた。

 娘時代を懐かしそうに語るオバアの顔は、戦争の苦しみも悲しみも全て乗り越えてきた深い優しさが漂っていた。

 オバアは元気でいるかな? 今年も会いに行こうかな!!

「酒仙・ふくろう亭」
沖縄県那覇市久茂地2−19−12
電話:098-868−5919
営業時間:17時〜24時
定休日:水曜日

( 2012年7月19日 寄稿 )