ヨーロッパ鉄道心の旅・クリスマス編3

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ルネッサンス時代、木骨造りの家並みが残る町コルマールは、アルザスワインの故郷でもあります。TGV東ヨーロッパ線開通により、パリから直通のTGVに乗ると、2時間50分で訪れることができる身近な町になりました。
パリに住む友人が、フランスで訪れたい一番の町は? と訪ねた時に、即答したのが「コルマール」。私もいつか訪れたいと、憧れていました。ストラスブールから約30分の列車移動でコルマールに到着。駅前はホテルなど近代的な建物が並び、煉瓦色の時計塔のあるお洒落な駅舎だけが、歴史の町に訪れたことを印象づけています。めざす木骨組みの建物のある町並みは、ガイドブックに駅から歩いて15分ほどと記載。しかし、駅前を左折し、広い道路に沿って歩き、途中、クリスマス用のモミの木などの植木を売る露店商の並ぶ公園を眺めながら、それらしき町並みに着いたのは約30分後でした。
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「頭の家」という、変わった名の前の、ホテル兼用の建物の前に到着しました。目の前は木骨造りの家並みが続き、まるで中世の世界に迷い込んだ雰囲気です。クリスマス市の買物客や観光客などで、入り組む通りは大変な賑わい。ストラスブール同様に、たくさんのクリスマスオーナメントを売る屋台が連なり、広場にはミニ観覧車やメリーゴーランドが設けられ、子どもたちがはしゃぎまわっています。
小雨がぱらつき、底冷えするので、屋台で名物のホットワインを飲み、温まりながらの散策。アルザスワインやチョコレートなど、お菓子を売る店が多く、甘い蜜のような香りと、華やかな飾り付けに、つい足を止め、店に引かれます。16世紀に建てられたというブフィスタの家の、木造りの格調ある出窓と、描かれた絵、ウロコ屋根が、歴史の深さを物語っています。軒先の店表示の凝った看板を眺め、石畳に足を一歩一歩踏み締めながら、奥深いメルヘンの町並にしばし感動。戦災に影響を受けず残された町、コルマールの美しさに、時の止まるのを感じた一日でした。後ろ髪を引かれる想いでコルマールをあとに、再びTGVで、イルミネーション華やかな、パリに帰りました。
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シャンゼリーゼ、そして、パリの巨大デパートを覆い尽くす、イルミネーションの美しさ。肌で感じた、本場ヨーロッパのクリスマスの世界でした。
来年も鉄道で巡る心の旅を、次々と計画しています。ヨーロッパの美しい、また、かわいい町を、列車で訪れていきます。乞うご期待ください。
2007年締
投稿者:にわあつし
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