『篤姫』第23回「器くらべ」

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 今週もドタバタ劇が続き、またもや更新が遅れてしまいました。
 水戸斉昭が老中阿部正弘の死後、開国派の堀田正睦とは合わず、幕政から退任することになり、斉昭嫌いの大奥は大喜び。一方の家定は篤姫に徐々に心を開きはじめ、五目並べをやるようになります。
 で、今回のテーマは篤姫が将軍候補の一橋慶喜と慶福(のちの家茂)の両者に会って、どちらがふさわしいか品定めすることになります。自信過剰で本心を見せない慶喜。続いて慶福(松田翔太)が初登場。桐野先生の『膏肓記』にもありましたが、どうみても史実の年齢が合わないです。この当時慶福はまだ12歳。故松田優作のサラブレッドがいくら若づくりしてもムリがありましょう。そういえば2002年の大河『利家とまつ』でも、12歳のまつを松嶋菜々子が演じていましたが、あれもムリがありましたな。もう少し子役で引っ張らせてよかったのに。
 菓子好きだったという史実にちなんでか、慶福が菓子をもらうシーンありました。しかも生菓子が傷んでいることを即座に嗅ぎ分ける慶福。「毒見はいらん」と立派な応対をして篤姫に気に入られます。それにしても「菓子」という共通点でいけば、むしろ将軍家定と話が合いそうな気もしますが。
 結局、一橋慶喜を将軍に推すために御台となった篤姫ですが、大奥に感化されて慶喜嫌いになったというより、自分で見極めたという形をとりたかったのでしょう。しかし、島津斉彬の企てが本寿院にばれ、次回では比較的良好だった嫁姑の戦争が勃発しそうな雰囲気です。
 史跡紀行では鹿児島県錦江町・南大隅町の大隅半島佐多岬や佐多旧薬園などを紹介していました。ここでは茘枝(レイシ)の栽培も行われていたようです。茘枝というのは広東語でいうライチのこと。その昔、唐の楊貴妃が好んで食べた「幻の果実」といわれ、僕が小さい頃は一度しか口にしませんでしたが、今や珍しくもなくなったようです。今回は未訪の地のため写真・スタンプは割愛させていただきます。
投稿者:管理人
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