ヨーロッパ鉄道心の旅2-10(4)

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スイス・古城のある町を尋ねて……(4)
 パノラマ列車の座席は、幸運なことに先頭展望車が指定になっており、180度の視界のなか、移り変わる美しい車窓の景色を満喫。やがて眼下にレマン湖を眺めながら、湖畔のリゾート地モントルーに到着した。
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 1日のラストを飾る古城は、バイロンの『シヨンの囚人』の詩の舞台、シヨン城。城はモントルー駅から30分ぐらい歩いた湖畔沿いに建つ。ちょうど城の横にはスイス国鉄が通っており、もう30年以上も前から、この城を入れた鉄道写真の撮影に、幾度か訪れた馴染みの場所でもある。今回は時間が少ないことから、駅から撮影ポイントまでトロリーバスを利用する。
 ところで、このトロリーバスでは我がグループ17人が、なんとキセル乗車をしてしまったのである! このスイス市内交通のバス利用方法であるが、チケットはバス停留所か車内の自動券売機で購入し、目的地に着いたらただ降りる自己申告制が多い。人数が多いので、日本のワンマンバスの感覚で、降りる時まとめて運転手さんに料金を支払えば良いと安易に考え、城の停車場で料金を差し出したところ、答えは「ノー!」。料金は受け取らず、
「必ず券売機で精算してくださいね。料金はいいです」
 片道2.6F(260円)×17人でなんと4,420円もタダ乗りをしてしまったのだ。運転手さんにはただただ申し訳なく、後ろ髪引かれる思いで、バスを後に城へ向かった(旅の恥はかきすてならず、ルールを守るべし!)
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つづく
投稿者:にわあつし
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