「宮津天橋立・魅て食べて癒しの観光キャンペーン」

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 遅ればせながらレポートを発表します。
 2008年11月27日(木)13時30分より、リーガロイヤルホテル東京で、「宮津天橋立・魅て食べて癒しの観光キャンペーン」が行われました。
 その前日、旅ジャーナリスト会議からの案内があり、平日でしかも雨という悪天候でしたが、当会からは小出文彦・中村勝彦・森田芳夫・小川金治の4名が参加しました。
 前半1時間はプレゼンテーションとして日本三景の天橋立の観光PRや世界遺産登録への取り組み、地域映画『天国はまだ遠く』の案内などがあり、長澤雅彦監督の挨拶もありました。
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 後半の第2部は試食会&意見交換会で、宮津天橋立「海の幸・山の幸」が味わえました。松葉ガニはじめ、サワラの棒寿司、スモーク、ブリしゃぶ、丹後とり貝などに加え、口当たりのよい天橋立ワインも振る舞われました。
 今回思ったことは、コンパクトデジカメの便利さです。一眼レフを持ち歩くのはさすがに辛いですが、森田氏はコンパクトなカメラを持参。僕が代わって撮影しましたが、やはり使い慣れないカメラではうまく撮れず、この1枚だけとなってしまいました。
 帰りに参加者へのお土産として、新製品「サワラのフレーク」をいただきました。
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 そしてやはり気になったのは、長澤雅彦監督の映画『天国はまだ遠く』です。この作品は「シネセゾン渋谷」の単館放映で、僕は毎月1日の「映画の日」を狙って観てきました。
 原作は同じタイトルの小説ですが、読んだことはありません。
 内容は自殺志願のヒロイン(加藤ローサ)が、自給自足でストイックに暮らす民宿の主人(徳井義実)のところに転がり込み、長居するうちにほのかな愛が芽生えるストーリーです。
 先日の監督の挨拶でもありましたが、お笑いチュートリアルの徳井氏の演技は初めてとは思えないほど見事でした。
 自らに禁欲生活を強いている民宿の主人は人恋しくなるが、それでも恋愛の一歩手前で終わってしまう、もどかしさがよかったです。現実に物見遊山で来たヒロインと、民宿の主人が刹那的に結ばれてしまったら、身もフタもないわけで……。そのあたりは監督のリアリティーあふれる演出に感心しました。北近畿タンゴ鉄道の「乗って守ろう」という看板もいいPRになっていました。
 ただ、惜しむらくは宮津市のバックアップがあるにもかかわらず、港町の個性が活かしきれていないと感じられたことです。また、自殺の名所として、宮津市とはまったく関係のない群馬県安中市松井田町の「めがね橋」が出てきたのは少々残念に思いました。
 宮津市では映画ロケ地めぐりの観光PRが盛んですが、もちろん当地に「めがね橋」はありません。観光客が「めがね橋へ行きたい」と云ったら、どうするのでしょうか。地域映画であればこそ、ロケ地は宮津市内で完結してほしかったです(村野鎮守)
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