袋田の滝

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 北は福島県、西は栃木県と接する茨城県大子町(だいごまち)。その中南部にあって奥久慈県立自然公園に属し、男体山(なんたいさん)集塊岩層を久慈川の支流である、滝川、大野川、水根川の水が浸食して形成した四段からなる滝である。高さ170m、幅73mは日本三名瀑(那智の滝高さ130m、幅9~13m、華厳の滝高さ97m、幅7m)の一つとされている。
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 別称を四度の滝といい、県指定名勝地。付近には水田の中に自噴した田毎(たごと)の湯と呼ばれる袋田温泉がある。四度の滝とは、観光案内などには四段に落下することから呼ばれているなどとしている。しかし、西行法師がここを訪れたとき、滝の美しさに魅せられ、「花紅葉よこたてにして山姫の 錦織りなす袋田の滝」という歌を詠み、春夏秋冬それぞれ四度訪ねてこそ、その美が満喫できると言ったことによるとされる。多くの文献から考察して、筆者もこの説をとりたい。地球温暖化の影響は名瀑の水量減少や、とくに冬季の氷結滝登りにも影響している。
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 昔は展望台やトンネルもなく、滝の近くまで行け、眼前に迫る氷壁をロッククライミングする姿を見ることができた。残念ながらこの時期氷結はしてないが、冬の美しい滝の姿が眺められる。2月頃には氷結するかも知れないということであるが、地球温暖化によってこのような自然現象が失われることがないようにしたいものである。
投稿者:菊地正浩
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