「船の旅」のんびりと贅沢な時間が過ごせる沖縄航路

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●ちょっと不安、母と娘の船旅
 フェリー「ありあけ」は長さ約167m総重量約8000トン。旅客定員426名。航路は東京有明~那覇新港を結ぶ1745kmの日本最長の定期航路です。
「こんなところから、沖縄行きのフェリーが出るんだろうか・・・」
 不安になるほど小さな小屋が、母娘初めての2人旅の出発地、フェリー「ありあけ」の待合所でした。乗船名簿を記入して2人でおしゃべりしながらベンチで待っているとほどなく案内があり、いよいよ乗船です。乗客は20人程で車やバイクがあったり、ペットが一緒だったり、旅費の節約のためだったり乗船理由は様々でした。
 私たちの乗った2等和室は男性部屋と女性&ファミリー部屋に分かれており、ファミリー部屋には全員で7名。3月ということもあり、少ない人数でスペースを広々使うことができました。部屋にはマットレス・枕・毛布が1人1セット。テレビが1台だけ。
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 船内も、クルーズ船ではないので豪華な設備はありませんが、レストラン「ありあけ」、売店、貸本棚、ゲームコーナー、自販機コーナー、そしてお風呂(湯船付き!)があり快適に過ごせました。夜は波の揺りかごで気持ちよく・・・と言いたいところですが少々過激な揺れで何度か目が覚めました。かと言ってそれほど不快なこともなく、これが船の醍醐味のように思えました。
 揺れる船内での入浴は困難なのでは? と心配していましたが、こちらもさほど大変なものでもありませんでした。食事は、カツやサバの定食、カレーなど、毎回食券を購入します。味もボリュームも◎。母には少し多いようでした。
 往路2日目に夕食を取っていると、陽気な事務長さん(船内アナウンスから売店の店員、乗客とのおしゃべりまで何でもこなす)が「夕日がきれいだから見に行ってごらん。帰ってきてから食べればいいよ」とすすめてくれました。デッキに出てみると、本当に素晴らしい夕日を見ることができました。
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 ともあれ、360度海に囲まれ、48時間(往復で96時間も!)何もすることがないので贅沢な時間が過ごせました。仕事に追われ続けている人にもお勧めできる船旅です。この航路はマルエーフェリーが運航し、運賃は2等で片道2万8000円、航空機と同様に「燃料油価格変動調整金」も含まれている!!
●沖縄本島でおすすめの「楽水定食」
 さてさて、目的地沖縄では素敵なレストランカフェを見つけたのでご紹介したいと思います。ガイドブックなどでも紹介されているのでご存知の方も多いかもしれませんが、沖縄本島南部に位置する南城市玉城に『山の茶屋楽水』はあります。
 小高い場所にあるので、長い階段をのぼってようやくお店にたどり着きました。靴を脱いで入るとまず室内に自然の風景が広がっていることに驚きます。2階建ての天井あたりから静かに流れる滝とゆるやかな音楽とが相俟って、とても落ち着いた雰囲気でした。そして今回いただいたのは『楽水定食』
・煮物
・ジーマミ豆腐
・もずくの酢の物
・野菜の和え物
・てんぷら
・ゆし豆腐
・柑橘類の寒天(デザート)
 どれも美味しいのですが、なかでもモチモチっとした食感の紅芋のてんぷら(いもくじてんぷら)が気に入りました。
 お料理が美味しいのはもちろんのこと、開放された窓から少し遠くに海を眺め、室内を流れる自然の風を感じながら飲む食後のコーヒーが最高でした。
投稿者:つぼ・しま子(読者)
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