腰を抜かす大あんまき

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ナゴヤ国はあんこ文化。残念ながら管理人は“あんこ”がそれほど得意でなかったので、おやつに出されると兄か友達にあげてしまうことが多かったものです。でもナゴヤ人は自然と“あんこ”の味に親しんでいますので、ドラ焼きの小型バージョンの千なりや、きよめ餅のようにあんこを使ったオヤツが非常に多いのです。東京に出てから気づいたのですが、“あんこ”をありがたくいただくのは、やはりナゴヤ国人だけだということが分かりました。“今川焼き”の店に人が並んでるのなんて見たことないし、ナゴヤ国では“大判焼き”とか“太鼓焼き”と呼びます。
関東の若い人たちに聞くと、あんこの苦手な人は多いようです。チョコは食べてもあんこは苦手、豆が口の中で潰れる感触がダメなんだとか? 管理人は子どもの頃あの見た目がダメでした。
今から30年くらい前になるかと思いますが、CBCラジオ(中部日本放送)では夕方4時くらいからの帯ラジオ(月~金)に、中田ダイマル&ラケットのしゃべくる『みんなの歌謡曲』というCM番組がありました(1967年1月9日~1980年10月3日)。
CM番組って何ぞや?
軽妙なしゃべくりがそのまま、店舗や商品のCMになっているんです。そして、ところどころで時代錯誤的な懐メロが流れるという……。中京地区のお店ばかりが取り上げられるので、ローカル番組であったと思います。
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印象に残っているのが、愛知県知立市にある藤田屋「大あんまき」。「おおあんまきころんころん……」というフレーズが耳から離れない。藤田屋名物、“自動大あん巻焼機”というメカからころんころん……と転がり出てくる様を思い浮かべます。
http://mikawacity.com/mikawa/spot/spotkako/200003/
http://www.rurubu.com/sight/sightDetail.asp?BookID=A3303080
清水義範氏の『笑説大名古屋辞典』(学研)で、はじめて本物を見たのですが、薄く細長いカステラで餡を巻いたもので、とにかくでかい。しかもそれを小さな子どもがおやつにほお張っている光景は腰を抜かしそうになります。そういう僕も2006年9月、豊橋駅ではじめて実物に遭遇。撮影用に購入しましたが、チーズ入りのほうに食指。これで160円(黒と白餡は140円)ですから、なかなか喰い甲斐があります。いまでさえ、抵抗なくなんとか食べられるようになりましたが、子どもの頃に実物を見たら確実に卒倒していたでしょう。いえ、これは“あんこ”が苦手だった僕の話です。
そういえば僕が2~3歳の頃、母と一緒に歩いていると、遠くから近所の高齢になるおばあちゃんがとぼとぼ歩いてきて、ニコニコ顔で大きなおまんじゅうを僕にくれました。しかし、あんこがダメな僕はどうしても素直に喜べず目を白黒させていました。もちろんそのおばあちゃんは数年後に他界。あのときのご厚意を受け止められなかったことが心残りとなりました。とにかくナゴヤ国へ行くなら、この大あんまきはマスターしておいたほうがいいかもしれません。それほど餡はお茶菓子に出されることが多いのです。
「餡・餡・餡とっても大好きドラえもん」って、もしかしたらナゴヤ人かもしれません。“あんこ”ネタはまだまだ続きます。あーお茶が欲しくなってきました。
投稿者:管理人
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