「トロッコ王国美深」へ行ってきました

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 先日、北海道旅行をしてきました。「トロッコ王国美深」とは1985年に廃線となった美幸線の廃線跡の一部約5㎞を利用し、エンジン付きのトロッコを観光用に運行しているものです。起点である旧仁宇布駅の敷地内には古い駅舎を模した受付があり、美幸線の資料展示などのある待合室も併設されています。トロッコは自動車普通免許さえ持っていれば誰でも運転できます。免許がない人にはスタッフの運転するトロッコに乗車することになります。わたしは免許がないのでスタッフの運転するトロッコに乗せてもらうことになりました。わたしの乗車したトロッコは「スカイライナー号」で、写真を見るとわかるように、ハイデッカーでワイドビューでパノラマカーです。視界を遮るものはまったくなく、鉄分の濃い方にはたまらない光景が眼前に広がります。
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 起点で簡単な説明を受けた後、トロッコは往復10㎞の小さな旅に出発します。時速は最高で30㎞/hくらいですが、実際にはそれ以上のスピードのような気がします。特に鉄橋の上ではかなりのスリル感を覚えます。また、沿線の白樺やその他の木々がトンネルのようになっている場所がいくつかあり、二階席に座っている場合は頭上に注意が必要です。美深方面へ5㎞走るとそこが終点で、向きを変えると起点へ向かって再出発となります。美幸線は単線ですので、次の客は前の客が戻って来るまで出発はできません。往復で約30~40分くらいかかりますので、時間に余裕のない人や待つ時間を楽しめないような人には向いていません。待っている間はぼけーっとして空を眺めているのもいいですし、起点の周辺を散策するのもいいでしょう。羊の乳で作った珍しいソフトクリームを売っている店もすぐ近くにあります。さっぱりとして羊の臭みはない美味しいソフトクリームでした。
 大人でも十分に楽しめる場所ですが、交通の便が非常に悪い場所にありますので、なかなか訪れる機会がありません。JR美深駅から路線バス(所要時間30分)はありますが本数は少ないです。
 廃線となった場合、線路は剥がされてしまうものですが、この路線は美深町が買い取って保存をしていたそうです。訪れる人は少ないですが、こうやって今でも線路の上を列車(トロッコ)が走ることができるのは鉄道ファンにとってとても嬉しいものです。できることならもっと多くの人にこの存在を知ってもらい、いつまでも存続できることを祈りたいと思います。
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トロッコ王国美深公式HP
http://torokko.co.uk/index.php
投稿者:渡邊恵美子
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