佐野市と出流原(いずるはら)湧水2 by 菊地 正浩
- 2012.05.30
- 地歴と旅(KK)
● 出流原弁天池湧水と赤見温泉 ●
池は県指定天然記念物で「名水百選」指定である。古生層の石灰岩を溶解してできた洞穴か湧出する清水によって作られる。年間を通じて一日2400㎥、水温は16度に保たれている。
磯山の山腹には鮮やかな赤色の弁財天、ふもとには数千尾の錦鯉が泳ぐ澄み切った弁天池。この池から湧出した水は養魚場、公園などに利用している。佐野市が直接管理をし、清掃などは観光協会が主体となって行っている。
湧水を利用した赤見温泉郷はリピーターも多い。昔は近くにいると水の湧く音で話し声も聞こえないほどであったという。石灰岩を溶解した癖のない水は、単純冷鉱泉の湯でさらっとして気持ちが良い。
また、飲料水にも適しており、ペットボトルに入れて持ち帰る人も多い。
湧水を利用した食品も多いが、なかでも豆腐と湯葉が抜群である。
もちろん日本酒やワインなどは当然である。
おしまい
( 2012年5月30日 寄稿 )
】
-
前の記事
佐野市と出流原(いずるはら)湧水1 by 菊地 正弘 2012.05.28
-
次の記事
雲海の旅① - 台北から冨士山静岡空港へ - by 荒木 啓幸 2012.06.01