元祖味噌カツ

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ナゴヤの赤味噌文化の代名詞といえるのが味噌カツです。ナゴヤの食堂には必ずといっていいほど置いてあり、何も知らない東京人が食堂に入ってカツ定食を頼もうものなら「味噌にしますか、ソースにしますか」と聞かれ、びっくりさせられます。まだ店の人が聞いてくるだけマシなのですが、いきなり味噌がかけられたトンカツが登場したとき、「このソース甘いよ。腐っているんじゃないの」と宣った輩がいたそうです。その後どうなったかわかりませんがナンマンダブ……半殺しにされていなければよいのですが。
ところで現在、矢場とんなどで出てくるわらじトンカツはむしろ亜流で、本家の味噌カツは土手焼きの煮汁(赤味噌・砂糖・みりんなどで調味)に串カツをつけて食べたのが始まりと言われます。土手焼きは牛モツ・牛スジ・こんにゃく・ゆで卵・大根などを煮込む味噌おでんの王道ですが、この土手煮の味噌鍋にどぼんとカツを食べるのです。名古屋競馬場や笠松競馬場、岐阜県海津市のお千代保稲荷などでも食べられます。競馬場の味噌カツは店の人が煮汁につけ、皿にキャベツを添えて出されますが、お千代保稲荷の味噌カツは1本80円で、自分で味噌煮鍋にぶっこんで食べられます(当然二度漬けは禁止!)。脇にキャベツが置いてあり、自由に食べられるこのアバウトさは、お千代保稲荷ならではでしょう。
ナゴヤの子どもはこれをオヤツに出されると大喜び。しかもコロモが薄いので10本、20本なんて軽々食べられてしまうところが怖い。ナゴヤ出身のママさんはお千代保稲荷に行ったとき、子どもたちが味噌カツをせがむので、「10本までよ!」と釘をさしたとか。栄養が偏るといけませんからキャベツと一緒に食べましょう。
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投稿者:管理人
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