空の旅(MS/AR)

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ビーフォーティーセブンは僕らの青春  by 荒木 啓幸

  • 2014.02.11

    ビーフォーティーセブンとはボーイング747(B747)型機、通称ジャンボと呼ばれたジェット旅客機です。 この大きなジェット機が日本に初めて飛来したのは1970年3月11日夕刻のこと、パンナム(PAA)世界一周便として羽田空港に降り立ち大量輸送時代を迎えました。 私が初めて乗ったジャンボは1972年6月ハワイに添乗に行った時のJAL72便でした。客室に入ったとき、その広さというか、天井の高さに目を見張ったものです。以来、169回の搭乗は仕事に燃えていた青春期でした。       そのジャンボ機も燃費が良く騒音も少ない新型機に代わってきまし […]

美しい島々を遊覧飛行、沖縄—奄美を結ぶ琉球エアコミューター  by 小川 金治

  • 2013.12.29

    1953年(昭和28)12月25日に、奄美群島が日本に復帰した。今年で悲願の復帰60周年を迎えた。奄美の魅力は訪れるたびに深まる。それは沖縄でも薩摩でもない独自の歴史、文化が醸し出す。馴染みの居酒屋で奄美の民謡を聞きながら、黒糖焼酎を傾けると沁沁と心に染みてくる。 奄美大島と沖縄本島の那覇を結ぶ琉球エアコミューターの路線は、高度5,500mで奄美群島の島々を眼下に遊覧するように飛行する。使用機種はボンバルディア社DHC8−Q300型で56席のプロペラ機だ。この飛行機の特徴は座席より上に翼があり、眼下の景色が良く見える事だ。一日一往復で那覇空港12時30分発RACB5 […]

ほんとの空  by 荒木 啓幸

  • 2013.06.08

  その昔、高村光太郎が智恵子抄の中で・・・   智恵子は東京に空が無いといふ。 ほんとの空が見たいといふ。   ・・・と、書きました。   東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故で福島県は“ほんとの空”を失いかけました。あれから2年がたち、ようやく智恵子の故郷、阿多多羅の山にも“ほんとの空”が戻りつつあります。 その一方で“ほんとの空”が未だに戻らないのが本土復帰41年を迎えた沖縄です。沖縄の空はカーキ色やねずみ色、無機質なジュラルミンの飛行機に覆われているのです。 その沖縄に少しばかり明るい話題を呼んでいるのが、日本トランスオーシャン航 […]

空の旅ときどき「世界の車窓から」  by 荒木啓幸

  • 2013.03.20

個人旅行が多い私にとって空港から市街地までの足は重要です。いくら重たい荷物があっても高いタクシー代は払えません。その点、昔と違って大きな都市では空港と市街地を結ぶ鉄道が普及してきました。いくつか比較をしてみると成田空港と都心部を結ぶJRの成田エキスプレス、京成スカイライナーは本数も限られ所要時間も平均1時間とあまり便利とはいえません。   まずご紹介するのはイギリスの空の玄関口ヒースロー空港とロンドン市内(パディントン駅)を結ぶ“ヒースローエクスプレス”です。早朝5時台から15分間隔の運転で所要時間はわずか15分。運賃は片道20ポンド(約3,200円)、往復利用すると34ポンド(約5 […]

雲海のトイレ① 「空の旅」  by 荒木 啓幸 

  • 2012.12.18

   今回は飛行機ではなく、機内のトイレの話です。  旅慣れた皆さんはこの写真を見て、これは出入り口、緊急時は非常脱出口となる所だということはおわかりのことと思います。  私の同僚は元客室乗務員です。現役のとき、3万9千フィートの上空でこの扉のレバーを回そうとするお客様があるそうです(けっこう頻繁に)。慌てて駆け寄りお声を掛けると「お手洗いかと思った!!」とのお返事。丁寧にお手洗いの場所をご案内し一件落着。でも意外と機内設備をご存じないお客様が多く、お手洗いを探してウロウロしている方を良く見かけます。最近の機材はパテションの中に溶け込んでドアが見つけ難いのです。 【これから先は女人禁 […]