観光地とトイレ(KK)

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蘇った観光地トイレ「道の駅よつくら港」  by 菊地 正浩

  • 2013.12.22

     福島県の「いわき七浜」に数えられる浜の一つには漁港、四倉港と、県内有数の浜として知られ海水浴場がある。大地震と津波に加え、東京電力福島第一原発の事故により、子の浜一帯も例外なく大きな打撃を被った。 それまで筆者は浜通りを訪れるたびに、この要衝地四倉港に寄り、「道の駅よつくら港」でトイレ休憩をしてシーフードを楽しんだ。 常磐道を北へ仙台方面、南へは水戸方面へ向かう要衝地にあって、利用者も仕事に観光に多く人気の道の駅であった。そこには綺麗な「観光地トイレ」が設置されており、訪れる人々を癒していた。 東日本大震災後に訪れたときは、あまりの変りように呆然となった。破壊されトイレの代 […]

東京スカイツリーと観光地のトイレ事情  by 菊地 正浩

  • 2013.09.21

    NPO法人日本トイレ研究所は「観光地トイレの向上」を永年取組んできた。20年前頃は施設(洋式水洗、障害者、オストメイトなど)もさることながら、数、とくに男女別の比率を問題提起して各方面に働きかけてきた。 その後、劇場、映画館、博物館、百貨店などでは、いち早く取組み改善を図った。次いで駅、高速道路のSA・PAが追随した。今日、高速道路や道の駅では立派なトイレが整備されている。数は勿論、障害者も安心して使えるようになった。ピーク時に女子トイレで待ちきれない「おばさん達」が男子トイレにまで行列を作ったことは、今でも目に浮かぶが、これもほとんど解消された。 平成20年11月 […]

観光の島、八丈島のトイレ探訪記  by 菊地正浩

  • 2013.05.21

東京都亜熱帯区と呼ばれる「八丈町」は、二つの火山に抱かれた島「八丈島」。西は山頂から裾野へと優美な広がりを見せる通称・八丈富士(西山854m)。東は雄々しい渓谷に囲まれた三原山。 黒潮あらう大海原や磯、浜は魚の宝庫。太平洋を相手に釣りの醍醐味を味わう客で賑わう。シュノーケリングも盛んに行われ、水中で魚と戯れ、ダイビングで海底散歩を楽しめる海のリゾート・アイランド。海岸近くにある温泉郷は銭湯感覚で浸れる。島特有の南の植物や生き物に会え、本州と一味違う豊かな自然環境を味わえる。 八丈島の風景には心を和ませる不思議な力がある。 そんな自然観光資源がいっぱいの滞在型観光地のトイレ事情を写真で紹介する。 […]

JR最高所「野辺山駅」と国立天文台の障害者が利用できる観光地トイレ  by 菊地 正浩

  • 2012.08.15

   長野県南佐久郡川上村・南牧村にまたがる野辺山高原は、八ヶ岳の主峰、赤岳の東麓に広がる。東西約10km、南北約9km、標高1200~1600mにある。  東は千曲川に臨んで100~150mの断崖、南は山梨県の清里高原に続く。戦後、海外からの引揚者、戦災罹災者などのために、緊急開拓地に指定された。  歴史も古く、矢出川流域には100余か所に先土器時代の遺跡が見られる。その一つ矢出川遺跡は日本最初の細石器の出土地として知られる。  昭和10年、現JR小海線全通で、JR最高所の駅として「野辺山駅」が開設された。  付近には県境のJR最高地点(標高1375m)もあり、訪れる観光客が絶えな […]

トイレで子育て 『あ・ら・伊達な道の駅』 障害者用トイレにツバメの巣  by 菊地 正浩

  • 2012.08.08

   宮城県大崎市岩手山池月にある道の駅。江合川(荒雄川)と陸羽本線(奥の細道ゆけむりライン)が並行する国道47号線、古川から鳴子温泉郷へ向う途中にある。  ネーミングの「あ・ら・伊達」に相応しい建屋、中では地場農産物、それらの加工品がところ狭しと並べられ観光客などで賑わっている。    近年、道の駅のトイレは質量とも格段に向上してきたが、ここのトイレも良いトイレである。良いだけではない、小便小僧が出迎えてくれる。  中でも、障害者用トイレが良い。    人間が良いと思うくらいだから、ツバメも良いと思ったのであろう。大勢の人が出入りするのにも臆せず巣を作り、二羽の子育てに一生懸命餌を […]