『篤姫』第40回「息子の出陣」

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 今回は八・一八の政変から池田屋事件、禁門の変、第一次長州征伐へと続く歴史の流れでしたが、ものの見事に社会情勢はスルーして、ホームドラマに徹していましたね。
 滝山が家茂に側室をすすめたり、和宮様の懐妊間違いなど、どーでもいいようなところで時間を割かれたような感じです。まぁホームドラマ仕立てなので、和宮と天璋院が和解の糸口を見出す設定だったのでしょうが、戦国や戦争など血を見るのが好きな男性諸君には、消化不良を起こしそうな内容であったこともたしかです。
 今回のメインはどちらかというと、小松帯刀の妾となる琴花(お琴)でしょう。真面目一徹で妻以外には女性に免疫のない帯刀が、琴花とねんごろになってしまい、のちに家督を継ぐ清直を産むことになります。すでに小松家には正室千賀の甥清緝がおり、いったんは小松家を継ぐのですが、すぐにこの清直に譲ることになり、正室千賀が育てることになるようです。このへんの複雑な関係は、ドラマではどう描かれるのでしょうか。もちろん薩摩藩家老職の帯刀ですから妾がいて当たり前ですが、どうもあとでうろたえそうな雰囲気です。西郷も三度結婚しており、奄美在中のときに結婚した妻は鹿児島に連れ出せないため、のちの後妻のいとは奄美での子どもの世話までしたとか。うーん、薩摩の女は辛抱強いですな。現在なら即離婚で慰謝料で破産しまっせ!
小松帯刀の側室詳細は桐野先生の『膏肓記』もぜひお読みください。
 史跡紀行では禁門の変のあった蛤御門や鷹司邸跡などを紹介していました。蛤御門は2003年に取材に行ったことがありますので、今回はその写真をUPします。ただあの当時のデジカメは性能が悪くて画素もサイズも小さいのが難点。WEBにUPくらいなら耐えられますが、やっぱもう一度撮影し直したいと思う京都です。
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投稿者:管理人
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