SLに乗って俳句三昧

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本日は俳号「告水」(こくすい)さんからの投稿です。5月20日、会津若松から「SLばんえつ物語号」に乗車し、咲花温泉の「一水荘」に宿泊した旅行吟。告水詠を何句かいただきました。
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◎国境こえて麦秋遠筑波 (くにざかい。実際は県境ですが。ばくしゅう。遠くに筑波山)
◎SLの白煙植田に流れゆく(植田=うえた。苗を植えたばかりの田んぼ)
◎SLの新緑映す車体かな(ピカピカに磨き上げられたC57 180)
◎壁黒きトンネルを出づ新緑に(SLの煤煙で黒ずんだトンネルから、出た瞬間)
◎青葉宿うすみどりして硫黄の湯(一水荘さんへの、ご挨拶句)
乗車しての私の感想は、動力の最終段階が、実際に見えるのがいいですね。クロスヘッドから主連棒あたり。昭和21年(1946)という、戦後すぐの混乱期に、三菱で製造されたのは感動的です。当時の国鉄に寄せる国民の熱い期待、信頼を感じます。私は長崎出身なので、「門デフ」が一番好きではありますが。最後尾の1号車の一番後ろに陣取って、足元からレールが絶え間なく後ろに流れて行くのを見るのは、鉄道ファン冥利に尽きます。この景色を最初に見たのは、20年ほど前、大井川鐵道の最後尾の展望車からでした。ここから見ていると、この線はトンネルと鉄橋が比較的多いのが気に入っています。
そして最後に追句
◎SLの並走するや青葉風
投稿者:告水
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