緊急のお知らせ★わたらせ渓谷鐵道水沼温泉センター閉館

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 当ブログ2007年7月26日付でも紹介したが、一日フリーきっぷでお馴染みの、第3セクター・わたらせ渓谷鐵道(通称:わた渓)は、利根川の支流渡良瀬川の渓谷に沿って走る。群馬県桐生を起点に栃木県日光市となった銅山の町、足尾(間藤)を結ぶ。沿線には全長5242mの草木トンネルもあり、夏のトロッコ列車に乗り通過すると、天然クーラーそのもので涼しさは格別である。
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 春の新緑と桜、秋の紅葉が渓谷美を引き立たせ、変化に富んだ車窓が楽しめる。そんな渓谷美を求めて4月からのトロッコ列車にのるリピーターも多い。お目当ての一つに水沼駅で下車、駅舎と温泉が一体の日帰り施設、「かっぱ露天風呂」があった。一日フリーきっぷを呈示すると、入浴料500円が2割引となる。渡良瀬川の清流を眺めながら、かっぱ露天風呂で旅の疲れを癒すフアンも多い。
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 この水沼駅温泉センターは、国鉄の廃止路線から第3セクターに引き継いだ平成元年(1989)に水沼駅構内に温泉施設を併設。しかし、2006年度以降赤字に転落しており、昨年10月1日からは燃料高騰を理由に露天の「かっぱ風呂」の利用を休止。内風呂だけしか利用できなくなってしまった。同鐵道会社は経営から撤退する方針を固め、経営を引き継ぐ民間企業を探していた。しかし、引受先が見つからず、昨年12月29日から長期休館となり、20周年を迎える2009年の時点では稼働していない。何とも淋しい限りである。
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 わた渓自体も看板の一つを失い、閑散として先行きが思いやられる。現在、桐生市やわた渓で出しているパンフレット類には、かっぱ露天風呂が掲載されている。知らずに訪れる観光客も多かろう。影響は大きい。今後の動向から目が離せない。わた渓はどうなる? 何とか頑張って欲しいものである。
投稿者:菊地正浩
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